my story, your story

今出来る楽しい事をしようよ それを恋と呼ぼうよ

私が愛してやまない『ロイヤルミルクストーリー』論

気まぐれでお高くとまった「君」。素朴でシンプルを好む飾らない「僕」。

そんな正反対な男女の恋を、彼らが手にするロイヤルミルクティーになぞらえた、関ジャニ∞カップリング曲きってのおしゃれラブソング「ロイヤルミルクストーリー*1。今日は、この曲を愛しすぎたあまり「ロイ」の2文字で変換できるよう辞書登録までしている私が、本作の魅力をつぶさに書きつづってまいります*2。ぜひ皆さまも気が向いたらご自分の愛する曲について語ってみていただきたいです。

 

この曲の何がすばらしいかというと、まずは「こぢんまり感」。

僕の全てとか、世界だ運命だとか、世界中を敵に回してでもだとか、音楽の世界では何かと大きなものに例えがちな恋愛模様は、この曲ではティーカップでたったの2杯分に集約されています。こうすることで、聴く人それぞれが自分なりの月9ドラマを描きやすいうえ、日常的な光景がリア恋に直結しやすいわけです。関ジャニ∞の楽曲でこれに近いテイストを持つのは「I to U*3や「Merry Go Round*4あたりでしょうか。余談ですが本作における私は、ベランダからJR中央線の高架が見える賃貸マンション(ペット可)で、無印良品のウッド調家具に囲まれながら、プロダクトデザイナーの安田さん及び彼のわんこと一緒に暮らしはじめてもうすぐ2年になります。

 

話が逸れました。次に魅力的なのは「適温」であることです。

ここに描かれた男女は正反対の性格、ゆえに喧嘩もするし、大いにすれ違いもします。好き同士だからといって一から十まで毎日幸せ!というわけではないけれども、今日も明日も笑って過ごせるようにと、目の前にある今を愛おしむ「僕」の熱すぎない温度感が絶妙で。もうね真夏のビーチや誘惑だらけのクラブでキスしたり抱きしめたり君を攫ったりなんかしなくていいんですよ。時代はお部屋でゆったりまったり。エイトのような30代アイドルのカップリング曲に似合うのはこれぐらいの安定感だなと思います。表題曲で明るく切なく盛大にフラれ、通常盤のカップリング曲にほっこりあったかな曲が入ってくるぐらいが理想的なバランスでしょう。

 

そして「今出来る楽しい事をしようよ それを恋と呼ぼうよ」という一節の通り、彼らの愛が女々しくなく、重っ苦しくもないのがうれしいポイント。なんなら「人生を一緒に味わおう」ってフレーズすら、ちょっと一緒にスープ味見してみよっか?ぐらいの感覚に聴こえてきます。びゅうと風が吹けば簡単に流れていく、紅茶の湯気のような軽やかさがなんとも耳に心地よくって、むしろ消えることなくいつまでも残りつづけてくれるのです。

 

曲全体の雰囲気としては、クセがなくそれでいて安定感のある大倉・安田の歌声に、横山・丸山・村上の口どけのよいミルクのような甘い音が混ざり合っていく感じでしょうか*5。普段ほとんどの曲でメインボーカルを務め、歌声にそれぞれ強い個性を持つ渋谷と錦戸は、ここでは風にのって香るシナモンのような、ミニマルな存在感に徹しているのも見事なバランスです。この曲における2人の歌声は、きっと強すぎても弱すぎてもしっくりこなかったと思うのですが、彼らのおかげで関ジャニ∞風味のやさしいロイヤルミルクティーに仕上がったのではないでしょうか。

 

ごりっごりの歌謡曲、たこやき系コミックソング、男らしいバンドやダンスナンバー。

近頃の関ジャニ∞の名曲として思い浮かぶのは、どうしても濃い味の曲ばかり。その中でも本作は、極めて控えめな甘みに落ち着いたレアな名曲と言えます。そんな訳ですから、すっかり濃厚ソース味に慣れきった彼らの舌には少し物足りなかったのでしょう、その後セトリに入ってくることもなければ、メンバーの誰一人として「ロ」の字も出さないまま丸3年が経ちました。ですが、私のような根強いファンはおそらく多く存在すると信じています。

ということで、そろそろ誰かこの曲の略称など決めてくださいませんか?

 

*1:24thシングル『涙の答え』収録

*2:前回記事では語り足りませんでした

*3:19thシングル『ツブサニコイ』収録。まるちゃん始まりの曲には神曲が多い気がしませんか?

*4:20thシングル『愛でした。』収録。私も安田くんのラ行の癖を真似たい

*5:ヨコの声の甘さ、もっと曲に生かしてほしいです!