my story, your story

今出来る楽しい事をしようよ それを恋と呼ぼうよ

GR8EST 8/24を観てきた(ネタバレ満載)

日没を待たずに空の色は淀み、西に近づくにつれて新幹線は徐行運転をくりかえしはじめた。本来の“2日目”に向けて新大阪行き《ひかり》に揺られながら、このあまりの不運続きに「こんなことある?」と小さく声に出してしまった。それでなくとも今回のツアーといったら諸事情にも諸事情が重なっているというのに、札幌の濃霧、名古屋の猛暑ときて今度は大阪の台風直撃だ。キングボンビーでも取り憑いたのだろうか。そのくせ大阪に着いてみるとまだちっとも雨は降っておらず、やり場のない怒りがムカムカとこみ上げた。

前説芸人みたいな名前の台風が過ぎ去った8月24日(金)、大阪公演2日目。公共交通機関の運休との兼ね合いにより前日公演は中止が発表され、この日が実質の大阪1日目となった。本来の1日目に入る予定だった方をタイムラインで何人も見かけたが、正直に打ち明けると、部外者のわたしがリプで投げかけるような言葉がなかなか思い浮かばなかった。これが自分自身なら何を言われても間違いなく(明日入れる人間に何を言われてもさあ…)とやさぐれてしまう。それでもぐしゃぐしゃとまとまらない気持ちのままあえて書くが、全員そう遠くないうちに絶対にいい思いをしてほしいと願うほかにない。*1

 

そういう複雑な思いを抱えながら、GR8ESTの個人的初日は幕を開けた。ここからはセトリに沿って現場で感じたことを述べていこうと思う。タイトルのとおり思いっきりネタバレしていますので、以下よしなに自衛してください。

 

 

 

00. Opening

会場の暗転とともに、モニターには不思議な英文コードがずらずら広がっていく。メンバーによる「過去」「現在」「未来」などの声が重なり、交差し、Black of nightのMVを彷彿とさせるモノクロの世界に。そこへBABYの泣き声が響き、その背中にはイカロスばりの大翼が! 正直これには(ホラーかな?)と慄いたが、直後に出てきたおじさんたちの顔が良すぎて完全に忘れた。その後は本編のどこにもBABYは登場しなかったので*2、きっと緊張と暑さで幻覚を見てしまったのだ。そういうことにしておきたい。

01. 応答セヨ

きっと1曲目を選ぶのにはこれまでのツアーの何倍も頭を悩ませただろう。どんな曲でもキャーッとはなるんだろうが、今回ばかりは6人体制の印象を左右するだけの重みがついてくる。そこへ「応答セヨ」を持ってきたのは個人的には大正解だと思う。錦戸さんの絞り出して咆えるようなボーカルを山田が声と演奏で丁寧に支え、後ろで大倉さんがどっしりと構え、ヨコヒナが会場の空気感をしっかりと見回す*3。あの殴りつけるような圧倒的なパワーを誇る真っ赤っけなメインボーカルはステージのどこにもおらず、年下組はどちらかというと以前より若干まだ余裕がなさそうに見えるけれど、この人たちは歩みを止めていない。残された側ではなく進む側なんだ、と思わされる、そういう一曲だった。

02. ここにしかない景色

幼いころから東京ドームを主戦場としながらも出戻りを経てきた人間なので、京セラでエイトを見るのは(自分でも意外と)今回が初めてだった。彼らの地元で聴く“ここけし”は、まるで彼氏の故郷を案内してもらっているようでじんわりと温かい。歌詞のとおりモノクロな心が少しずつ色づき染まっていきますように、という彼らの祈りやおもてなしの精神が伝わってくるような気がした。選曲のセンスがばつぐんすぎる。

03. NOROSHI

数あるシングル曲の中でも特にすばるさんの声の印象が強い一曲だけに、それを歌い継ぐプレッシャーといったら相当なものがあるはずだ。「手のひらが背に触れた」そして「あら、控えめなのね、ガールズ?*4」ともに錦戸さんが背負っていて、どちらも彼の覚悟というか、すばるさんや観客、そして世間に対する不屈の闘志みたいなものが、その鬼気迫る表情からビシバシと伝わってきた。手のひらが背に触れた瞬間、彼がレンジャーで「全員しばいたる」と記していたのを思い出し、ああわたしも今しばかれちゃったな、と思うなどした。

ご挨拶

入る前から予想していた通り前日の台風中止に触れて、不本意にも余らせてしまった前日分のパワーも込めて君たちを盛り上げていくぞというようなことを言っていた。ここでの挨拶は思いのほか短くて、割とすぐに次の曲にいった記憶がある。

04. 言ったじゃないか
05. なぐりガキBEAT

なぐりガキってバンドでやるのは初めてのはずなんだけど、うっかりそのことに途中まで気付かず、新鮮なリアクションができなくて申し訳ない気持ちになった。以前はブリュレをバンドにしただけでも本人たちが相当嬉しかったのか、見て見てと言わんばかりにツアーの1曲目に持ってきちゃうぐらいだったので、きっと今はいい意味で彼らもバンドスタイルに慣れてきたんだろうなあ。個人的には最後のステップが美しくて大好きなので、いつかあれも6人のフォーメーションで見てみたい。

おしゃべり

すっかりおなじみとなったまるちゃんの「元気印」。上気した顔とバキバキの目に少し濃くなってきたヒゲがなかなか怖い。流れができあがったところで今度は「やす大丈夫?」と振る大倉さん。素直に乗っかって元気印をすればいいものを、なぜか「ん…あんまり」とテンション低めに答える安田さん*5。ピピーッ!無理すなーッ!今すぐここに布団を敷けーッ! 「元気て言えや~」とプンプンする横山さんがまたかわいい。ちなみにこのあと村上さんにも「元気?」が振られたものの、一瞬やりかけて断念していました。

06. ココロ空モヨウ

昨日までほとんど思い入れのなかったこの曲が、台風翌日のドームには妙に切実に響いた。公演が終わってから歌詞を読み返してみて、ああこんなにも関ジャニ∞的な詞だったのかと驚かされる。「心痛めた数よりも 不運の数よりも まず傍にある“嬉し楽し”を 一緒に数えていこう」が今の6人の姿とリンクしていたのがとても印象的で、関ジャニ∞のシングル曲っていいな、もっとちゃんと聴こ!って思った(オタク2日目の感想)。

07. Heavenly Psycho
08. BJ

この2曲が続いたときはイントロの時点で「セトリ天才かよ!?」って言った(思ったことが声に出ちゃうオタク)。BJが出たちょうど10年前のわたしにも今のこの光景を見せたい。目を背けたくなるほどの厳しい現実を、10年どころかここ半年間だけで何度も思い知ったけれど、それでも見せたいと思った。ムビステの上に立つ彼らの姿は朝日に照らされた航海船によく似ている。あれだけ大きくて立派な船になってもこの2曲が今でもしっかりと身の丈についてきていることを、過去の自分に今すぐドヤ顔で教えてやりたくなった。
BJのアウトロが終わると安田さんはギターから手を離し、数秒間だけ何かを祈るようなポーズをした。そして祈った両手を解き、その手の中身をほわっと空に放つ。動きの意味はすぐに理解できた。歌詞のラストの一節どおり、“形のない思いを明日に放”ったのだと思う。神々しい仕草に、鳥肌が立ってとまらなかった。

09. ズッコケ男道

この曲では横山さんが前に出てきてリードしていることにすごく驚いた。ベースを弾くまるちゃんに自分から近づいて絡んでいったりしてて、あの宇宙一シャイな横山さんが…!?と嬉しくて思わずニヤけてしまう。照れるとすぐモジモジして一歩引いちゃいがちな彼だけど、何かどうにかして変わろうと今は必死にもがいている時期なのかもしれないなあ。

10. 無責任ヒーロー

これはもちろんチャント入りの新録Ver.だ。スカパラおじちゃんの代わりに新たこやきオールスターズの激シブおじちゃんたちとバトルのようにして演奏。横山さんは管楽器隊に混ざる形でトランペットを吹いていた。

11. LIFE ~目の前の向こうへ~

そろそろライブ中盤、本人はほとんど辛さを表情に出さないのだが、わたし自身が状況に不慣れなせいで安田さんの体力を勝手に心配していた。そしてそのたびに「心配で愛をスルーしないで」という本人の呼びかけを思い出し、気持ちを切り替えながら観るという感じ。少なくとも今年はこんなペースで観ちゃうのも仕方ないよなあ…と思っていたところ、このLIFEで安田さんが突然メガネを外した。
挑戦的で力強い仕草と目つき。そうだ、この人は勝ちに来ているんだった。結局メガネなしのままで一曲歌いきり、その後のオモイダマではまた何事もなかったようにかけていたので、『ここに』のジャケット撮影のときみたいに、ひょっとしたら彼の中に「この曲にはメガネが合う/合わない」といった基準があるのかなあ、と思ったりした。

終演後にセトリをプレイリスト化したまではいいものの、LIFEだけはまだ苦しくて聴けていない。7人最後の演奏として世間に強く印象づけた一曲なので、だからこそいずれは6人で再録してほしいと思ってしまうのは薄情だろうか。この苦しさのままオリジナル音源を聴けなくなるのはなんだかもったいない。いつか6人の未来をこの曲で改めて表してくれたなら、わたし個人は少しだけ救われるような気がするのだ。 

12. オモイダマ

一度聴いたら忘れられない、膨大なエネルギーの爆発を思わせるすばるさんの歌声に対し、安田さんの歌声はよくも悪くも器用だ。常に安定はしているけれど、個性を薄めて歌うシーンが多いので、まるちゃんとの聴き分けが難しいなどと言われることも多い。『ここに』のカップリング曲『タカラモノ』がラジオで初OAされたとき「安田くんの冒頭パートがすばるくんの声に似ている」という声をたくさん見かけて、個人的には何度聴いてもわからなかったのだけれど、自担がすばるさんになったらどうしよう?という不安がふわっと頭の中に広がった。すばるさんがすばるさんであるように、安田さんも安田さんだ。もしも彼がすばるさんをその歌声ごと背負い、代わりになろうとしているとしたら、それは誰にとっても苦しい道になるんじゃないかな、と思ったのだ。

しかし24日のオモイダマ、すばるさんがいつも絶唱していたあの落ちサビ前を安田さんが歌い出したとき、そうした不安はすぐに薄れていった。心配しなくても安田さんは大丈夫だ。すばるさんに寄せているとかはちっとも感じられなくて、自分なりに歌詞をかみくだき飲み込んだ上で歌っておられると、少なくともわたしはそう解釈できた。詞やメロディに込められたものをどう表現するかは彼次第。その中で時としてすばるさんの歌い方が、教科書というか一つのヒントになることも大いにありうるだろう。そのときは安田さんに限らず、きっと結果として彼らみんなが「すばるさんの影響を受けた歌声」で唄う可能性がある。替えのきかない歌声をあえて無理やり真似して背負うみたいな、無理のある形じゃなくて、そうやってすばるくんの存在そのものが6人の糧になっていくんだろうなあ。

MC

安田さんはお着替えにまだ時間がかかるのか、MCの序盤でハケるらしい。ヤス帰るん?と聞かれて「タクシーで尼に帰りますわあ」と答えたときの「あ↓ま↑」の発音が…たっまんねえ……。「おとんがセメェ(すごい)寂しがってる」と盛大に噛み倒しながらハケていくのをみんなで温かく見送る。事前に現状を打ち明けてしっかり説明してくれるだけで、これだけ不安なく見守れるんだなぁ…と、改めてその誠実さに頭が下がる思いだった。

安田さんがハケて以降のMCは主に横山さんのいじられタイムに。映画『累』には権力者(ヨコさん)によるパワハラシーンとやらがあり「やらっしい男やなぁ」と鑑賞済みのくらまるがニヤニヤ。キスシーンなどについても興味津々で質問攻めをする。「キスの角度って決まってるん?」「あのシーンはフリータイムなん?」「リハからやったん?」「チュッパチュッパ言うてたで」…もちろんタジタジで声が小さくなっていく横山さんを見て村上さんが一言「ヨコがぼそぼそ喋るときは照れてるときや」と横山さん自身も知らない横山さんあるあるを披露。良きヨコヒナごちそうさまです。この日は関ジュの子らが30人ぐらい見学に来ていて*6、村上さんの「今日は若い衆も来とるから」というセリフが完全にコテコテ浪花の土建屋のおっちゃんという風情でキマってたのも非常に味わい深かったです。

Kura Tik

TikTokをモチーフにした、大倉さんプロデュース企画。15秒程度にアレンジされた短い曲の振り付けをメンバー(おそらく日替わり)にかわいく踊ってもらうという、わかりやすく言うなら神企画だ。24日は安田さん・錦戸さんによる『アイスクリーム』だった。安田さんはもうプライベートでTikTok使いこなしてんだろぐらいの勢いで5000兆点の天才的あざとぶりっこを見せつけてオタクを発狂させ、一方の錦戸さんは指先でハートをうまく作れずグダグダになるなどしてオタクを萌え転げさせた。ハァ~ア、どっちも飼いてえなあ。

それだけでは終わらず、まるちゃん、そしてヨコヒナの2人が大倉さんの手のひらの上にあごを乗せてくるというサービスショットも付いてきた。大倉さんといえばかねてからグループいちのコンビ厨であらせられるので、マジでこの人はオタクの需要を誰よりわかってんな……と揺るぎない信頼がまたひとつ増した。ノーベル賞をあげようね。

13. 今
14. へそ曲がり
15. ER2
16. がむしゃら行進曲

Kura Tikの衝撃が大きすぎて正直このあたりの記憶が少し薄い。横山さんのピンクのお衣装が幼稚園児のスモックみたいでかわいいなと思ったのと、たしかこのあたりで安田さんも少しトロッコに乗っていた気がする。ちょっと近くに来た安田さんは背丈も手足も短くて子どもみたいで、この子が人さらいに遭わずに大きくなってくれたことに感謝したし、今後も油断することなく警備してほしいと強く願うばかりだった。

バンド紹介

村上さんによる新たこやきオールスターズの紹介タイム。コンサートなんてただでさえ覚えることが多いだろうに、一人ひとりの名前をしっかり記憶してるだけでもチョー凄いなあと思うし、紹介された各人がメチャクチャかっこよくソロをやってくれるからテンション上がる。などと油断していると むらかみしんごくん(4) が出てきて「おれと同じ名前、しんごー!」とか「ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロのきれーなおねーさんたちー!」とかかわいいのも放り込んでくるから最高……とニコニコしていた矢先。

ふとメインステージの階段上を見ると、ギターを携えた小さい子がぽつんと一人でスタンバイしている。あれは……あれはもしかして………。

17. わたし鏡

おチビちゃんが来たぞ~~~~!!! イヨッ!大天使~~~~ッッ!!!!!
ジュリエット期を思わせるゆるりとしたパーマ、大きめのシャツ*7にメガネ姿の安田さんが唄う2018年のわたし鏡は、どこからどうみてもリア恋の権化であり、金髪オーバーオールに砂糖菓子さながらの歌声でおくる「アイドル(かわいい枠)としてのわたし鏡」という10年間で築き上げられた既成概念を破る、年齢相応の渋みが感じられた。

思えば安田さんはずっと歌がうまい。昔から器用に歌いこなす人だ。下手っぴな歌を聴かされた記憶なんて全くないのだが、一昔前の映像を見ると「あれ?」と思うことがよくある。120%のパフォーマンスを見せようとするあまり、ピッチは外さないまでも妙に力んでいたり、息継ぎが目立ったりすることも少なくなかった。しかし裏を返せばそうした違和感はすべて「今が一番うまい」ことを証明するものであり、デビューから15年も止まらない進化の足跡だ。実際、安田さんの歌声が年々パワーアップしていることは素人の耳で聴いていてもはっきりわかる。特に2017年の舞台『俺節』を経て以降、彼の歌唱力・表現力はもうバッキバキのメッタメタに飛躍した。そんなわけで、アイドルなりのかわいい歌声で会場を沸かせるのとは異なり、何度聴いたかわからない往年のソロ曲であっても今なお新鮮な気持ちで聴き惚れさせてくれるのが安田章大という人なのだ。

逢えない毎日で募る愛と
逢えたトキの嬉しすぎる愛を
今宵も感じ
鼻歌混じりで帰る月夜


逢いたいトキ逢うのが 全てじゃなくて
幸せ、辛さ背中合わせの一線違いであって

2007年に発表されたわたし鏡の歌詞を改めて読み返してみると、なぜか2018年のオタクに向けて作られているかのような錯覚に陥る。ホワイトデーに最高の自撮りとともに『ボク。』が始まったかと思えば、1ヶ月後にすばるさんの脱退が発表され、同時に安田さんは地上波から姿を消す。以降約2ヶ月半にわたって容態が一切わからない、あまりに苦しすぎる状態が続いた。2018年上半期、逢えない毎日で募らせすぎてこじらせたオタクの愛を、安田さんは動きづらい身体と広い心でもって受け止め、逢えたトキの嬉しすぎる愛として今ここで返してくれている。安田さんはすごい。観客が何を思っているか全部わかっている。

そしてラスト。「ワガママだけど……(はよ逢いたい)」。わざと口パクでささやいた安田さんは「聴きたかった?」と、すべてお見通しといった様子でスマートに微笑んでみせた。人間は抱えきれないほどの幸福を感じると呼吸が止まってしまうらしい。言葉が出ないまま隣の友人に縋りつく。最後の最後、ギターの音色がフェードアウトするのに合わせて「…はよ逢いたい」。アイドルの天才が、ここにいた。

18. torn

ありがたくも24日はムビステを見上げるエリアに入れたので、錦戸さんのぴかぴか光る革靴をたっぷり堪能できた(=序盤はあまり見えなかった)。途中で二人が立ち位置を交代するとき、二つのムビステの間に割と大きめの段差*8が生じていたのを二人ともよいしょと超えていた。あれはトラブルなのか、もともとの演出がそうなのか、東京公演でそこも確かめよう。
ラストの影が重なるポージングからパッと暗転した瞬間、錦戸さんの照れたような「くふふふっ」という笑い声だけが会場に響きわたり、感情のやり場に困ったわたしはたまらず己の腿を強く殴った。かわいいの暴力かよ…訴えるぞ…。

19. パンぱんだ

かわいいの暴力の次はあざといの暴力である。パンダの衣装よりも若干白いユウユウと、おヒゲをたくわえたリュウリュウ。30代も後半にさしかかろうという二人がパンダの衣装でぴょこぴょこ踊る世界、マジで大事にしたい。公演後、友人と「仕事なんか辞めて早くパンぱんだの世界に行きたい」「水色のアイスクリームのおうちで天寿を全うしたい」「自分の告別式ではパンぱんだを流してもらいたい」などとボヤきながら飲む酒が格別にうまかった。きっとわたしたちは現実社会に疲れている。

20. LOVE & KING

薄いカーテンの向こうで大きな椅子にどっかり座るKINGちゃん。モニターに次々と映し出される歌詞のデザインが、なんだかパチンコ屋のチラシみたいで圧が凄かったことを妙に覚えている(語彙力)。赤と青?のTシャツを着たtornちゃんが一生懸命バックで踊っていて、錦戸さんなんかグラサンもつけてメッチャかっこつけているのにどうしてもかわいさがダダ漏れになってしまっている。カウコンの滝すばみたいだった。

安田さんの病状が公表された直後「動ける連中は思いっきりやります」「踊れない分、俺踊る」とtornがそれぞれの言葉で意気込んでいたのを思い出した。安田さんがもし本調子だったらここにいた可能性もあっただろうか…と考えると、有言実行で疲れも見せずにガシガシ踊ってくれる同期たちへの感謝があふれてとまらなくなった。

映像

特に何の説明もなく*9白塗り姿で雑に進行しはじめるトランプマンヤスダーにはメチャクチャ笑った。あまりルールは飲み込めなかったのだけど「K・I・N・G」の各頭文字に即したお題をスロットで決めて、ランダムに選ばれた2名がそのお題に応え、なんとなくダメだったほう(ヤスダーの独断で決められる?)がブラックボックスで罰ゲームに遭うという流れらしい。

名古屋3日目のダイジェスト(ヨコヒナゴースト)を見て、タイムラインの住人たちが揃いも揃って「ヨコヒナ…」しか呟けなくなっていた理由を1ヶ月越しに把握。大阪24日でもちょうどヨコヒナが当たり、グラグラに煮えたおでんを変顔で食べさせ合うみたいなことをしていた。お約束どおり顔面でおでんを受け止めた村上さんがあまりの熱さに「カカカカカカッ!」とバグを起こし、ヤスダーの独断でブラックボックスに入れられた横山さんは何らかの罰ゲームを受けて「あたってる!あたってるって!」と悲鳴をあげる。何があたってるのかは終ぞわからなかったが、ヤスダーちゃんはとっても楽しそうにニコニコしていたので、おにぃもさぞかし本望に違いない。それにしたってこの映像からの「ひびき~~~!!!」は高低差で頭キーンってならない?

21. ひびき
22. 涙の答え

さっきまで顔面でおでん食べてた人たちのパフォーマンスとは思えない、ゴリゴリのバラードが続く。どんな顔したらいいのかわかんないんだけど、あの映像なしでこれを聴いてたら普通にしんどくてボロ泣きだったはずなので、あんまり観客を泣かせすぎないためのおっちゃんたちの狙いだったのかもしれない。いや違うのはわかっているけれど…。

23. キング オブ 男!

わたしがずっと気がかりだった「突っ張って」は錦戸さんが一人で背負っていた。誰かがすばるさんの代わりをしても、心のどこかに一生わだかまりが残るであろうことを思うと、正解なんてどこにもないんだけど、でもこれは正解だと思う。

24. 罪と夏
25. CloveR
26. 前向きスクリーム!

振り付けのある曲は、周囲と動きを合わせることに気を取られてしまうので個人的に少し苦手意識がある(体育の成績が2だった女)。例外的に好きなのが罪夏で「キスマーク飛ばす南風」のところの気持ちよさは異常だと思う。平成最後の夏に聴けてよかった。

『今』とか『前向きスクリーム!』については、通常の安田さんが重心低めで踊ってくれるぶん今回はどうしても身体をかばった動きが目立った。いやいや、いつもが低すぎて凄いだけだから! 大丈夫だ! 無理しなくていいからな! 地球はもっと空気読んで安田さんの半径1mにかかる重力を程よく調整していけよな!!!!(?)

挨拶

前夜の台風に改めて触れて悔しさをにじませながら、応援してくれる周りの人たちのために頑張ると誓った横山さん。すばるさんの旅立ちと6人での再出発を少しずつ消化していると明かした丸山さん。あまり多くは語らず「がんばります!!!」とシンプルに意思表示した錦戸さん。彼ら全員の言葉を少しずつ借りながら、見学の関ジュのこともさりげなく気遣った村上さん。それぞれに“らしさ”が感じられる挨拶の中、安田さんは「答えを出しづらいことも山ほどあるけれど、自分の心に正直に前へ進んでほしい」というようなことを語りかけ、最後は「とりあえず生きていることが幸せ」だと告げた。今の安田さんだからこそ説得力のある言葉。安田さんはしっかり生き延びてくれた。だから今ステージの上に立てている。生きてさえいれば折れた骨もいつかはくっつく。生きていれば6人の関ジャニ∞をもっと好きになれるし、生きていればすばるさんや内くんとまた会えるかもしれない。全然意識してこなかったけど、言われてみればたしかに生きるってうれしくて幸せなことだと思う。

「(昨日の台風を受けて)まだあるんかいって思ったけど…」と振り返る大倉くんの挨拶もすてきだった。「みんなを笑顔にして家に帰す。それだけは約束します。だからまた遊びに来てください、楽しい曲を集めて待ってますんで」。キラキラで誠実で王子さまみたいな言葉を、マンションのロビーでくたばっちゃうタイプのアイドル*10から聞けるとは予期しておらず、不意打ちの正統派アイドル攻撃に心の底からキュンとしてしまった。これは実家住まいの彼女を23時までに送ってくれるタイプの健全カレピッポだ! うわ~好き~っ!

27. 大阪ロマネスク

聴き慣れたすばるさんの歌い出しを全員で唄い上げた。わたしは直接観たわけではないけれど、8人時代のロマネも歌い出しは全員と聞いたことがあるので、一周して戻ってきたみたいだなあと妙な感慨深い気持ちになった。パート割りは大幅に変更されていて、これまでの三馬鹿+年下組の組み合わせではなく、ひとかたまりを1人ずつが唄う形式になっていた*11。すばるさんが曲の終盤でいつも入れていたフェイクは安田さんが得意の高音で。これもすばるさんの声をなぞるというよりは安田さんなりの解釈によるものとなっていて、わたしは贔屓目フィルターがあるので(これはこれで超いいな…)と思いながら聴いていたのだけれど、帰りの新幹線で7人バージョンを聴きなおすとやはりまだしんどかった。ク~ッ!

ヨコヒナそれぞれのパートも印象的だ。特に横山さんは壊れものを丁重に扱うみたく、手を滑らさないように、音のひとつひとつをいつにも増して慎重に慎重に合わせているように見えた。そして村上さん、ほんの僅かにズレたピッチをすばやく自力で軌道修正していて、先ほどわたしは自担の歌声のパワーアップぶりを熱く語りまくったけれど、ここ十数年でいちばん歌唱力が向上したのは間違いなく村上さんだと確信している。

アンコール

28. Sweet Parade
29. パノラマ
30. あおっぱな

メンバーがお手振りをしはじめるとどうしても楽曲どころじゃなくなってしまうのがいつも悔しい。アリーナとはいえ「近そうで近くないが少し近い」っていうどっかのラー油みたいになんとも言えない微妙な位置だったので、別にこちとらファンサ至上主義というわけではないのだが、こう、せっかくだしもうちょっと…いい感じに…ならんかね~!?と我々のいたブロック全体が若干もどかしい空気に包まれているうちに、気付いたらスイパレが終わってしまっていた。東京ではもっとちゃんと“少し甘酸っぱいレモンのタルト”を堪能したいと思う。皿の隅々まで……(曲をまぜるな)

31.ここに

フルで聴けたの超よかったな~!!! こうなったらもう早く音源が欲しくてたまらなくなって(シングルいつ出んの?明日?)ってマジで思った。8/31のMステでも思ったけど、特に山田の戦闘力と温度が凄い。HUNTER×HUNTERのセリフで例えるなら『馬…鹿な 胆で…胆でオレが圧倒されるなど…』みたいな感じ。特に安田さんの唄う「散り散りになりそうなーッ!」のとこ、治安が悪くて最高に好きなんだよな……。

全員のハケ際、大倉さんがスススと安田さんに近づいていき、安田さんのかけていたメガネを不意にサッと奪い去っていった。LIFEぶりの裸眼でステージに一人残された自担は困ったように笑ったのち「やっぱ好っきゃね~ん♡」と割としっかり目にぶりっこしてくれた(大天使!)。そして最後は、この日前半のおしゃべりタイムから前向きスクリームの大サビに至るまで丸山さんがさんざんコスり倒していた謎のギャグ「チョ~ンチョンって感じ☆*12」まで大サービスしてくれ、そのまま笑顔でドアの向こうへ。かくして24日公演は大盛況のうちに終了し、オタクの熱気で靄のかかった会場には、自担のハケたステージに向かって自然と手を合わせているヤバいオタクが…ここに一人おったそうじゃ……。

 

以上、大した語彙力も無いのに気付けば10,000字を超えてしまっていた24日レポでした。最後までお付き合いくださりありがとうございました。

*1:と言ってるうちに振替公演が決定した。エイトもスタッフも仕事が早い…! 一人でも多くの方が参加できますように!

*2:大倉さんのドラムの足元にはちょこんと飾られていたが…

*3:ここ数年でそれができるまでに2人の余裕が出てきたのをすごく感じる

*4:ガールズ、の発音がGirls寄りになっていてさすがだった

*5:この流れは2回やっていた

*6:下は8歳と言っていた。いよいよ彼らの子でもおかしくない世代が入ってきたぞ!

*7:最近はコルセットで膨らんだボディラインを大きめの衣装でカバーしている

*8:二人のお膝ぐらいまではあった気がする

*9:札幌あたりでは多少触れたのかもしれないが…

*10:しかし見た目は誰よりも王子さまだからずるい!

*11:新録版のヘブンリみたいな感じ

*12:翌日からの2公演でも丸山さんはずっと気に入っていた模様