行列のできるアイドル 安田章大さんのことを知ってほしい

人気番組のひしめく日曜21時に「行列のできる法律相談所」を視聴していたあなたはとても運がいい。あのマツコ・デラックスが絶賛していた関ジャニ∞安田章大について、少しでも気にかけてくれたのだろうか。そしてツイッターで検索でもしてくれたのだろうか。ありがとうございます。両親でもマネージャーでもない、ただのしがないキモオタクにいきなり礼を言われても困るだろうけど、安田さんを気にしてもらえたことが本当に本当にうれしいのです。ありがとうございます。ありがとうございます。
ひょっとしたら安田さんのファンしかこれを読まないかもしれない。でも放送を遅れて見た誰かにそのうち届けばいいなと思う。今日からすぐファンになれだとかそんな怖いことは言いたくない。なんとなく読んでもらって、次に見かけたときはなんとなく安田という人を思い出して、そっと推してくれたらうれしい。そのためにも本記事では、短時間で伝えきれなかった安田章大の魅力と才能について、オタク特有の早口で語っていこうと思う。途中で唾とか飛んだらごめんね。ティッシュはそこにあるから。

 

取り急ぎ、まずはトイレでの《癖》について。これはもう変わり者としか表現しようがなく、かばう言葉とかは特に思いつかない。彼はガチで鍵をかけない人だ。全国区の人気番組でフィーチャーされる千載一遇の機会、なぜよりによってこのネタなのか……というもどかしさと、そんなところが安田さんらしいなという微笑ましさの板挟み。しかし今まで彼の生態そのものがほとんど知られていなかったので、とりあえず「ニコニコ笑ってるけど変なやつ」と認識してもらえたなら、正直わたしはそれだけでもうれしい。彼の不思議な生態をもっと知りたくなった場合は『櫻井・有吉アブナイ夜会*1』や『メレンゲの気持ち*2』の安田さん登場回を見ていただくのがおすすめだ。

ちなみに、安田さんも相当な変人だが、関ジャニ∞もたいがい変人の集まりである。トイレで大をしているメンバーに「うんこ見せて!」と声をかける錦戸亮さん、それに対し「ええで!」と快諾する村上信五さん*3などを擁するグループなので、安田さんものびのびとやれている。このような逸話は「関ジャニ∞ エピソード」とかでググっていただければ無限に出てくるので、本記事では割愛する。

 

そして登場時のビジュアルについて。治安の悪い色つきメガネをかけた治安の悪いモヒカンパーマ姿はどうみても一般ウケしにくいし、世間のイメージする「ジャニーズ的」なルックスとは程遠いかもしれない。せっかく出演したのにとんでもないチンピラだと思われてはかなわないので、念のため釈明させていただきたい。
今年の7月にも報道があったとおり、ああ見えて安田さんは2017年春に脳の腫瘍を摘出したばかりである。その後遺症なのかどうか定かではないが、強い光に対して目が弱くなってしまった(本人談)。そうした背景から、最近は目の保護のために色つきメガネをかけて活動することが多い。見た目はチンピラだけど決して危ない人とか怖い人ではないので警戒しないでほしい。放送を見ていただいてのとおり物腰は非常に柔らかく、メガネの奥に隠れた瞳はキラキラとして表情豊か。彼はもちろん他の関ジャニ∞のメンバーも普段からよく笑うので、年々深まる目尻の笑い皺がかわいらしい。

あの強烈なモヒカンの意図は明らかにされていない。しかしあんなふうに手術痕*4を晒すことは、誰にでも真似できるものではない。痛々しい様子でかわいそがられようとするわけでも、自ら病気の件をほじくり返すでもなく、のほほんと幸せそうに笑っている。わたしはあの傷跡を見るたび、彼は生き延びたんだなぁとその強さを感慨深く思う。
まあ、今はあんな感じだけど安田さんの髪型は大胆かつ頻繁に変わりやすい。髪色もコロコロ変わるし、実際昨年の今頃は#0000FFみたいな青色だった。今のモヒカンスタイルもそう遠くないうちに終わるはずなので、髪型だけで彼を覚えるのはあまりおすすめできない。普段から彼を追っていないと、髪型が変わった途端いきなり識別が難しくなるからだ。基本的には上述のメガネ姿を目印に探していただくか、またはメンバー内で一番小柄なのをヒントにしてもらえると分かりやすい。関ジャニ∞だけで演奏するときはいつも錦戸さんの右側でギターを弾いているのが彼である。

 

さて、マツコさんが絶賛していた彼の歌唱力についてもここで触れておきたい。あまり知られていないけれど安田さんは昔から上手に歌える人だ。いつもはメインボーカルの渋谷すばるさんや錦戸さんのコーラスとしての活躍が多いが、実は安田さんもメインで十分に戦える実力がある。早口オタクとしては昨年出たシングル『応答セヨ』の通常盤収録曲・Street Bluesをぜひ聴いていただきたいところ……とはいえ、いきなり円盤を買うのはハードルが高い。そこで、テレビ朝日関ジャム 完全燃SHOW*5』で披露されたセッションの中から、安田さんの歌唱力が特に際立っているものをわたしの独断で選出してみる。なんとかこれを見ていただいて、もしハマったらぜひ円盤にも手を伸ばしてみてほしい。

1. Sailing my life 2018年10月7日放送
2. ハピネス/AI 2018年4月22日放送
3. 奏/スキマスイッチ 2017年2月19日放送
4. 冬がはじまるよ/槇原敬之 2016年12月4日放送
5. さくら(独唱)/森山直太朗 2016年3月27日放送

上から新しい順に並べてみた。2017年夏以前とそれ以降で比べると、安田さんの歌唱力・表現力はぐんと向上している(と偉そうにも個人的にはそう思う)。放送内でも触れられていた昨年の舞台『俺節*6』の主演をつとめてからは、歌詞の世界観をより丁寧・正確に表現するスタイルに変化した印象だ。

特に『Sailing my life』はハモり職人としての高い経験値が生かされており、声質の異なる錦戸さんとの相性がぴったり*7。かつて渋谷さんの主旋律に合わせるために磨いたビブラートも、ソロパートで心地よく響いている。次に『ハピネス』は、Goose Houseやゴスペルチームなど大勢のコーラス隊を従えてのメインボーカル回。堂々とした声の伸びが印象的で、多幸感あふれる圧巻のパフォーマンスだが、安田さん本人は後に「自身が課題としている所まで達せていない」と分析していた。オタクのわたしは手放しで感動してしまったのに、本人の課題意識はそんな低い次元にないことが伺える1曲。
冬がはじまるよ』『さくら(独唱)』は、それぞれ本家の声の特徴を丁寧にリスペクトした秀逸なセッション。その他にもモーニング娘。さんとのフォーメーションダンスが見所の『What is LOVE?』や、安田さんが作詞作曲をつとめた『JAM LADY』と『Black of night』もぜひ時間があれば見ていただきたい。

 

そう、安田さんはただ歌えるだけでなく曲を生み出せるアイドルなのだ。グループ内コンポーザーとしてはもう15年近いキャリアを持っており、名曲から迷曲まで、制作楽曲数はメンバーの中でも最多。最近は年1〜2曲ぐらいのペースでアルバムやシングルに収録されている。メンバーとの共作も多く、最新シングル『ここに』カップリング・All you need is laughは錦戸さんとのコラボによって誕生した。ちなみについ先日は、関ジャニ∞の後輩にあたる関西ジャニーズJr.にも楽曲を提供したばかりだ*8

安田さんの作る曲がどんな感じだか知りたくなったら、まずは手始めにアルバム『ジャム』の通常盤*9を押さえておくのがよい。ジャムには安田さん制作曲が2つ、錦戸さん・渋谷さんの制作曲がそれぞれ1つずつ収録されているので、メンバーの世界観との聴き比べも楽しめる。それ以外の楽曲は『関ジャム』常連の豪華アーティストたちによる提供楽曲なので、関ジャニ∞に詳しくない方でも持て余さず隅々まで堪能できると思う。ここまでがっつりダイマをしておいて今さら言うのも辛いけど、不便なことにジャニーズはiTunesApple musicなどでの楽曲配信に対応していない。したがって聴きたいときは最寄りのTSUTAYAでレンタルするか、円盤を購入していただくしかない。もし身近に関ジャニ∞のオタクがいれば声をかけるのも手だ。きっと勝手におすすめをアレコレ見繕ってくれると思うので…。

 

わたしが思う安田さんの隠された魅力と才能について、ここまで一気に語ってきたが、いったい誰がついてきてくれたんだろう…。来年でデビュー15年目をむかえる関ジャニ∞は、紆余曲折を経ながらも、芸能界ではまあまあのポジションを獲得しつつある。その一方で、安田さんが単体で注目される機会は意外とほとんど無かった。関ジャムのおかげで認知度はじわっと上がってきたけど今も「あと一人誰だっけ?」とか割としょっちゅう言われるし、悲しいかなそういうのも全然慣れっこだったりする。番組サイドが何かと村上さんを引き合いに出して貶めるのは解せなかったけど、安田さん自体あんまり前に出ていく性格じゃないことは事実で、さっきも気ぃつかって「ケーシーさんがよかったですよね?」とか言っちゃったりする。安田さんってそういうとこあるんですよ。動物が好きでアートが好きで歌がうまくてお芝居も命がけでがんばってる、そんな彼の良さが早く世間に伝わってほしくて、でも本当の良さはファンだけが知ってればいいよね…とか思ったりして。わたしなんか「安田担5億人増えた!!!」とかすぐ言っちゃうけど、実際あの放送をきっかけにファン増えちゃったりしたら普通にうろたえる自信がある。

それでも、世界一の自担があんなふうに才能を認められて注目をあびるのは、自分のことのようにくすぐったくて、心の底からうれしい。いいかげん夜も遅いのに浮き足立ってしまう。そろそろ感極まって収拾がつかなくなってきたので筆を置くけど、関ジャニ∞安田章大さんはすごい人なので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

*1:2015年2月26日放送

*2:2017年3月18日放送

*3:断じて“フリ”ではない

*4:両サイドの刈り上げ部分にあるオシャレっぽいライン

*5:毎週日曜23:10〜

*6:土田世紀原作。劇中で演歌など十数曲を披露するシーンがある

*7:2人は同学年なのでファンからは双子として扱われている。通称ヤンマー

*8:安田さん作曲、大倉忠義さん作詞『My Dreams』

*9:映像で見たい場合はライブDVD『ジャム』がおすすめ