祭りのあとで

2019年9月1日、十五祭の個人的オーラスを終えた。感想を走り書きしたメモやツイートをたよりに書き始めたこの記事はいつも以上に支離滅裂でまとまりがない。でも何か書き残しておきたい気持ちが渦巻いてしまいなかなか治まりそうもないので、できるところまでブログの編集画面と向き合ってみようと思う。

 

過去をまるごと背負う人たち

関ジャニ∞のセンターとしてすばるさんが活躍した14年間はあまりにも長い。センター不在という穴は誰かが急いで塞げるような大きさではなく、傷跡もまだ生々しい状況で敢行された2018年の『GR8EST』は、メンバー全員が火事場の馬鹿力を発揮したことでなんとか最後まで完走できたツアーだと思う。その後の円盤も含め、後世に語り継ぐべきすばらしい作品だった。しかし、あれと同じように気迫と勢いでひたすら駆け抜けるという手段を今後も貫きつづけるのは、30代も半ばを過ぎる彼らの体力・気力的になかなか厳しいものがある。この先もグループを長く続けていくならば、適切なエネルギー消費のもと、適切な速度で安定的に走れることがもっとも望ましい。

そんな心配を頭の片隅に置きながら、今回わたしは7月14日(日)の札幌ドーム、そして9月1日(日)の東京ドームに入った。率直に抱いた感想は二つある。まず一つ目は「15年間の膨大な歴史がとても圧縮されているな…」ということ。

昨年のGR8ESTが異様ともいえるムードだったのに対し、十五祭については全体を通して概ね軽やかな印象を受けた。軽い ではなく「軽やか」。まずオープニングムービーからして非常に良かった。彼らの故郷・松竹座と、歴史絵巻をモチーフにした15年間のダイジェスト。未だ記憶に新しいすばるさんのことだけでなく、長年あまり触れられてこなかった内くんについても改めて言及することで、グループの主たる歴史をすべてオープンにし、笑いの要素もまじえながらポップに再編集までしてみせたのだ。惚れ惚れするほど鮮やかな手腕。わたしはこれを「エモの中和」と呼びたい。2018年はとにかくエモな一年だったが*1、あまりそのムードが長期化しすぎると、新しく来る人が気軽に覗いたり語ったりするのが難しくなってしまう。だからこそエモ成分がほどよく中和されたこのオープニングは効果が大きいと思う。古株もご新規さまも、きっとこれからやってくる人も、全員が気負わずフラットに楽しめるような工夫に満ちていた。どんなタイミングで沼に飛び込んだとしても我々は彼らの援軍であり歴史の目撃者。そこにお涙ちょうだい的な臭みを一切醸し出さないところにプロとしての強い矜持を感じ、グッときてたまらないものがあった。

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BOYとなった8人がデビュー会見の姿のままツアー最終日の東京ドームに姿を現したのは、物語として完璧すぎる。でもこれはチョロい感動演出などではなく、血の通った彼らなりの意思表明だと思った。2007年8月5日から実に12年越しの全員集合だ。伏線回収とかそういう綺麗なもんじゃなく、異例中の異例を堂々とやってのけるための説得力を15年かけて身につけ、誰にも文句を言わせないレベルまで強く大きくなったおっちゃんたちの、努力の実りに他ならない。そのうえ8人それぞれが今のステージにきちんと立ち続けているからこそ叶った夢だ。これだからおっちゃんたちは最高なのだ。

話は一気にライブ終盤へと飛ぶが、アンコールのシングルメドレーも非常に明るくて無邪気で、みんなの心をあたためつつ、泣きたくなったら泣くことも許容されているような、全方位への優しさが詰まったものだった。6人全員が仲良く乗り込んだフロートには歴代シングルのMVが次々と映し出され、内くんもすばるさんも隠されることなくそこにいる。MVの若かりし内くんと34歳の錦戸さんがおんなじタイミングで歌う場面は、いたるところでピンクを見つけるたびにドキドキ深読みばかりしていた自分の心までも救済されるような、愛おしい光景だった。

 

かつては観客全員の首元に噛みつくぐらいの勢いで披露していたはずの『NOROSHI』も、全員色違いのツアT姿で和気あいあいとした雰囲気のまま歌われた。ここまでふわふわとして楽しげなNOROSHIを見るのは初めてだったので、多少の戸惑いはあったが、札幌から一夜明けて冷静に考えてみたら案外ストンと腑に落ちた。こうでもしないと、オタクも本人たちも思い出に阻まれて身動きがとれなくなってしまうことに、彼らはどこかで気付いたのかもしれない。

本編のロマネにしても、何か特別な演出がなされたわけではなく、ただ「バラード曲のひとつ」として中盤にポコンと存在するのみだった。言うまでもなくロマネは関ジャニ∞の中でも3本の指には入るレベルで大切にされてきた一曲であり、やろうと思えば壮大な演出とともに切々と歌い上げることだってできたと思う。でも彼らはそれをしなかった。いろんなことがありまくった15年間を、今回のツアーではあえてギュッッッと押し縮めることで、思い出をもう少し身軽に持ち運べる状態にして次のステップへ向かおうとしてるんじゃないかな、と。やれと言われてもできないのがファンという生き物なので、彼らがまずは先陣を切る形でそれをしなければならなかったのだと思う。

 

ふわふわ、そわそわの夏

もう一つ感じたのは「“未来”はどこにあるのだろう?」という一抹の不安である。

たとえば2017年のジャムは、「音楽性の広がりと深化」というような誰にでもわかりやすいビジョンがアルバム自体に含まれていて、今後も彼らはさまざまなアーティストと交流を深めながら、ますます自由に関ジャニ∞を体現していくのだろうと想像することができた。そして2018年のGR8ESTは「なんとか全公演を走り切る」という共通認識がファンとメンバーとの間にできあがっていたから、あえてその先の未来について今すぐに言及する必要性があまりなかった。その点でいうと、今年の上半期はそもそも6人揃ってのメディア露出が極端に少ないという特異な時期であったため、それまで当然のようにあった「前提」的なものがほとんど匂わされないまま、ふわっと夏が来ちゃった感は正直否めない。松竹座で6人がドリブラ歌ってる場面もしれっと差し込まれてたけどそれわたし見てないぞ? えっ知らない間に円盤化してた…?ってなったレベル*2

先述の演出やグッズラインナップを含め、“過去”はあらゆる手段を用いてふんだんに盛り込まれていたし、相変わらず多忙なスケジュールの中で今を乗りこなす6人の“現在”がそこにはある。ではこれからの彼らが作り出そうとする“未来”とはどういうものなのか。15周年の感謝という一大テーマはあれど、その先の彼らがどこへ向かおうとしているのか、セトリや挨拶などからはそのヒントがなかなか見つからなかったので、本編の随所で少しもどかしく、そわそわした感覚を抱いたのは事実としてある。

得体の知れないそわそわ感の要因のひとつに、ラストの挨拶が生で行われなかったことが挙げられる。全公演、同じ映像で伝えられた6人からのメッセージ。直前のLIFEが演出も込みで最高すぎただけに、この謎の映像によって会場の空気が若干モニョン…としてしまうのは少しもったいなかった。何か言いたげではあるのに核心をつく言葉が出てくるわけではなく、ただ「裏ではいろいろありました」とか「いろいろあるけど笑っていこう」とか「最低で最弱なときもずっと応援して」とか、発言の一部を切り取って論じるのは大変野暮だが、率直に(どうした?なんかあった?)と思わざるを得ない、100人に100通りの解釈が生まれそうな淀みを感じた。だいたい「最低で最弱なとき」というのがいつの話なのか全然わからないので困ってしまった。少し前の話をしているのか、リアルタイムの話なのか、それともこれからやってくるのか。

映像明けの曲が『咲く、今。』だったのにもなかなか心をかき乱された。かと思えばアンコールのシングルメドレーを無邪気に歌ったり、いよいよの締めには『ひとつのうた』を持ってきたりするので、まさに心はローリング・コースター! ライブ終盤でいっきに情緒が迷子と化した。だって『咲く、今。』と『ひとつのうた』なんてほぼ対極にあるといっても過言ではない2曲だ。“それぞれの今を始める”のと“いつまでも肩を並べる”のとでは、なんかいろいろと違うよ!? 大丈夫?? あったかいココア飲む???

とかいろいろ言ってはみたものの、変に考えすぎることにあまり意味がないのはわかっている。まあなんといっても「僕たちからのラブソングです」とか言ってなぜかゴリッゴリの失恋ソング『I to U*3』を嬉しそうに披露してくれる大変かわいらしいおっちゃんたちなので、直近のバラード曲をラストに置いてみた結果、思いもよらずモニョ~ンな雰囲気になってしまっただけかもしれない。それこそロマネと順番が逆だったら少し印象も違っただろうか? ま、でもたまにはそんなこともあるよねって感じ。

 

答えはいつも歌の中に

“絶対”とか“永遠”って実は存在しないらしいぞ、ということを昨年みんなで知ってしまった。だからこそあえて未来を多くは語らないのが彼らの今のやりかたなのかもしれない。2年前までの彼らでは出し得なかった諦めの色気をほんのり漂わせるおっちゃんたちを見ながら、そんなことも考えた。関ジャニ∞の歌は関ジャニ∞にしか歌えないものばかりだ。そして彼らの出す答えは不思議といつも歌の中にある。東京のアコースティックコーナーで披露された『蒼写真』は、まさに6人の答えではないかと思う。力強くもどこか必死で泥くさい、彼らならではの日本語詞の良さをしみじみと再認識した。

時計の針があの頃まで もう一度 戻ったとしても
きっと同じ道を選んで 悩み歩いてきただろう

十五祭はオタクに甘くて優しくて、時折ピリッとセンチメンタルで、どこかふわふわした不思議なツアーだった。15周年の感謝をテーマに掲げているだけあって、安田さんは頻りに「ここまで連れてきてくれてありがとう」とアイドル全開の笑顔を見せてくれたし、大倉さんもラジオでしょーもない妄想を繰り広げてばかりとは思えないほど(髭も剃って)キラッキラだった。村上さんはアンコールになったとたん急に4才児になってしまうし、そんな村上さんにぺしぺし頭を叩かれながらNOROSHIを歌う丸山さんは昨年よりも少し肩の力が抜けた印象。トランペットの音色がまっすぐ伸びる横山さんも随分と表情が明るくなった気がする。錦戸さんは、りょうちゃんは変わらずちゃんとそこにいた。いつものうるうるの目をした子犬のりょうちゃんだった。ステージドリンクの牛乳を飲む姿も、後頭部の丸みも変わらずかわいい。もうそれだけでオタクはうれしい。ここまで連れてきてくれてありがとうって言われても、こっちこそ逆にこんなに長いこと楽しませてくれてありがとうって感じ。いつもわがままばっかりでごめんね。

ついさっき会ってきたばっかりなのに、さあ次はいつ彼らに会えるだろうかと既に待ちきれない自分がいる。幸いなことに主演舞台を控えている自担とはまたすぐに会える。でもわたしは早く次の関ジャニ∞に会いたい。彼らの作ったものに今すぐ驚かされたい。もう驚くほど渇望しちゃってる。彼ら自身がしんどくならない程度に、焦らずゆっくりでいいから、またそのうち次の未来を見せてほしいなと願ってやまない。(安田さんの歌とダンスが最高に最高に最高に最高だった話もしたかった!また今度!)

*1:それは狙ってそうしてたわけではなく、ただ彼らが動いているだけでもみんな感傷的にならざるを得なかったので仕方ない

*2:このたびめでたく円盤化されるよ!やったね!

*3:どうもお気に入りなのか最近のセトリによく入ってくる

何が起こるかはわからないなんてさ

前回のブログですのちゅーぶにハマったと書いたが、その後フォロワーさんの勧めもあり、すとちゅーぶも全部楽しんでしまった。この2グループはほぼ同世代といっても雰囲気はおもしろいぐらい異なり、比較的穏やかに進行していくSnow Manの動画に対し、SixTONESのそれはとにかく賑やかなものであった。

見た目の印象はキラキラというよりギラギラ。一見治安の悪そうな集団だが、喋ると見た目ほどのオラつきは感じない。むしろリアルな男友達ってこうだよねと思わせる妙な親しみやすさがある。Twitterでは「見た目はKAT-TUN、喋ると関ジャニ∞」なんて書き込みも見かけたが、確かにそれぐらいのギャップがあるなと納得もした。全員がアイドルとしてぶっとんだ個性と実力を持ちながらも、異次元の親近感とモテポイントを兼ね備え、ちょっとしたことでドキドキさせられる。そしてついに目の離せない存在を見つけてしまったので、このたび勇気を振りしぼって筆をとることにした。

それまでの知識と印象

SixTONESのメンバーについては、田中樹さん*1京本大我さん*2森本慎太郎さん*3*4、髙地優吾さん*5と、運がいいことに過半数の顔と名前を認識できていた。

いや正確に言うと、顔と名前までは知っているが、彼らが「SixTONES」のメンバーであることまでは全然認識していなかった。誰々の弟とか息子さんっていう覚え方だったのでグループ単位で考えたことがなかったし、むしろつい最近までSixTONESを正しく読むことさえできないレベルでJr.方面にはとことん疎かった。京本さんの印象など完全に「ブルーちゃんの恋のライバル」止まりだったけど今数えてみたらあれからもう干支一周しちゃってんじゃん……コッッッワ(真顔)そういえば昔のドル誌にすんごい小さい頃のルイス・ジェシーくんが載ってたのは覚えてて、でもそれが後のジェシーさんだとはまったく気付きもしなかったから事実上はじめまして。残る松村北斗さんに至っては『映画 少年たち』を見るまで、ほとんど消去法でしか顔を認識できずにいた。

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京本大我さん(12)と懇ろな一方でブルーレンジャーを手玉に取っていた例の女

 

ジャニーズをデジタルに放つ新時代

それでも一応2018年11月の時点でJAPONICA STYLEのMVだけはバッチリ拝見していた。自分は関ジャニ∞のファンなので、どちらかというと自軍と同世代である滝沢氏のプロデュース業に興味をもって覗いただけだったのだが、いまこうして改めて見てみると、もう、すっごい……すっごいぞこれ……(語彙力を可燃ごみに出された顔)

ちょうどこの時期、Jr.に詳しい友人と遊んだので「いま勢いがあるのはどのグループなの?」と聞いたら、彼女は「SixTONES」と即答。自分で聞いといてそんなに強い興味もなかったのでその場は「ほーん」って感じで終わったのだけど(最悪)、SixTONESがなんだかすごいらしい、という話はその後もなんとなく頭の片隅に残り続けていた。

 

ついに見た「クリスマスプレゼント交換大会」

数カ月後、なんやかんやでSnow ManYouTubeにハマることになる。それに関する詳しい話は前回書いたので省略するが、2グループ合同のクリスマスプレゼント交換大会(全2回)を見て、そこで初めてSixTONESの面々をしっかりと目の当たりにした。たしか『映画 少年たち』を初めて観た直後ぐらいの時期だ。MVとも映画とも違う彼らはあまりにもうるさくて自由そのもの。それまで若くて賑やかだなあと思っていたSnow Manはむしろ落ち着いてるほうだったのか…?と軽い衝撃を受けた。

なにしろ12人がグループの垣根を超えてわちゃわちゃしてるので、1回きりの視聴ではまず全容を把握しきれない。字幕をつけたり外したりしながら何度も繰り返し見た。最初はスノさんかわいいな~と思いながら見ていたのだが、SixTONESの盛り上げのうまさと集団芸の数々に「あっ、こっちのグループも相当イカれてんな」と回を重ねるごとに確信を深めていった。前回の記事を書いたのがだいたいその時期。

そこから先は割とあっという間だった。

 

個人的お気に入り回

1. YouTubeキャンペーン報告ドッキリ

さっきの『JAPONICA STYLE』制作1カ月半前、何も知らないメンバー6人に仕掛けられたドッキリ企画。ガタイのいい男たちが小さなPC画面の前でぎゅうぎゅうくっつきながら結果を見守る姿は、まるで小さな子どものようだ。隠しきれない期待に目を輝かせながらも「そんなことあるわけない」とどこか諦めの色も滲ませるところに若干の切なさを感じたりして。ようやく全容を把握したあと目をほんのり赤く潤ませている田中樹さんの姿が特に印象的だった。なお松村北斗さんが着ているカーキのTシャツがTEAM NACSのグッズだと気付いてニンマリしたりもした。

 

2. KYゲーム

関ジャニの魅力をもっとも濃密に引き出せるのは低予算企画であるということは関パニなどのさまざまな番組企画で証明済みだが、それはSixTONESとて例外ではないらしい。平均身長176.6cm、顔のいい大男たち*6が狭い会議室でわちゃわちゃ笑い転げる動画だ。もう良さは約束されている。顔と名前がわからない方もとりあえず先に見てもらえれば大丈夫だから……まずは流れに身を任せて……。

アメリカ人のパパを持つジェシーさんは序盤から唯一無二の個性でガンガン笑わせてくる。さらに “おぼっちゃま”京本大我さんの圧倒的マイペースさで場の空気が急にぐちゃぐちゃになる感じ、まさしくグループの爆弾である。いちいち下半身がくねる松村北斗さんも気になるし、気になって仕方ないのだが、次行こ次!

 

3. 二人羽織でお鍋を食べる回

シンプルにおバカで大好きな回。上で触れた「喋ると関ジャニ∞」が特にわかりやすい動画のひとつだと思う。6人そろってバカなことして遊ぶのがみんな楽しくて仕方ないんだと、見ている側にもちゃんと伝わってくるので妙にうれしくなる。一見誰よりも穏やかそうな佇まいの髙地優吾さんが実はいちばん口が悪いのがバレている回。

 

4. YouTube FanFest Music JAPAN 2018

ここらへんで一度みなさんの心臓に負荷をかけておきたいので、2018年12月に幕張メッセで開催されたYouTubeイベントでのパフォーマンスを。持ち歌の「JAPONICA STYLE」と「IN THE STORM*7」「Amazing!!!!!!*8」の3曲を披露しているので、各々ギャップに殴られてみてほしい。11:32~11:39を見たら何もかも諦めざるをえない。舞台裏密着映像も出てるけどみんな肌も髪もキレイすぎて頭が混乱してくる。すでにこれだけ輝き放ってて「俺らまだ原石さ」とか言い出すのどうかしてる。

 

5. 10万円アポなし旅(全4回)

つい最近更新されたばかりの旅シリーズ。すとちゅーぶは小旅行やドライブ系の企画が充実しているところが楽しいポイントのひとつだ。このロケでは10万円と移動車、翌日のざっくりした予定だけが用意され、宿の手配から食事の予約まですべて自分たちでアポを取りながら進んでいく。車内でのしょうもないやり取り、一つの部屋にふとんを並べる修学旅行のワクワク感、すこやかな寝顔、はだける浴衣、動物たちとの戯れ、すなわちオタクが欲しいものが""全部""揃っている。ここが夢の世界。カンガルーに餌をやる森本慎太郎さんの横顔、これはもう安田担なら絶対好きなやつなのでぜひ見てほしい(主語がデカいのは悪い癖である)

SixTONESの魅力はジャニーズJr.の公式動画サイト「ISLAND TV」にも溢れている。ほとんど1分未満の短い動画ばかりなので、YouTubeのように仕切ったり構えたりといった空気ではなく、そこにあるのは基本的にノリと勢いのみ。みんな脈絡もなく突然叫ぶし、メンバーのいる風呂場に潜入するし、やっぱりまた突然叫んだりする。怒られないのがいっそ不思議なぐらいの自由さ、中身の無さが大変グッドだ。男子高校生みたいなお兄さんたちの飾らない生態を無料で観察できる喜びよ……。

SixTONES「ISLAND TV③」
https://t.co/NaxiLeruTn #ISLANDTV

— ISLAND TV更新情報 (@islandtv_up) 2019年4月26日

SixTONES「本番前⑨お風呂」
https://t.co/c50pkaqmbI #ISLANDTV

— ISLAND TV更新情報 (@islandtv_up) 2019年5月1日

 

気付けば沼の底にいた

涼しげでさっぱりとしているようで、どこかしっとりと艶のある不思議なお顔立ち。鼻筋はすべり台のようにまっすぐで、でも前から見るとコロコロした柴犬のよう。ほっぺたはつまめるところがないぐらい精悍そうであり、やわらかなお餅みたいでもある。笑うと控えめな八重歯がのぞく。顔は小さく肩幅が広い。手指が細くて長い。身長もほどよく高い。顔のかわいらしさとのバランスが絶妙な筋肉のつきかた。松村北斗さんはどこまでも均整のとれた美しいアイドルだと思う。6人の中でいちばん気になった人をよく見てみたら「全身が最高のパーツで構成されていた」。何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…。そんな彼が織りなすパフォーマンスの圧倒的な妖艶さをひとたび目撃してしまうと、怖いから遠巻きに見よう…などという判断能力も瞬く間に奪われ、あとは自動的に引きずり込まれたも同然だった。

今後もし他のグループの誰かを推す日がくるとしたら、自担とどこか似ている人を見つけたときだろう。そう予想していた自分にとって彼の存在は思いもよらぬ落とし穴だった。両者ともファッション・言動に独特のクセはあるが、外見も雰囲気も重なり合う部分はあまりなさそうに見える。共通点が見いだせないのになぜか気になって仕方がない。彼の思考回路や今後の展望を少しでも知ってみたい欲求が日に日に強まり、入手できたインタビュー記事を片っ端から読み漁ってみたり、彼のおすすめする小説を読破してみたりもした。しかし今にして思えば、そのような調べ物はもっと後回しにしてもよかったかもしれない。シンプルに顔がツボだし、体格がツボだし、少し高くて掠れた声がツボなのだから、先にそれを素直に認めてしまうべきだった。

昂る気持ちをいよいよ抑えきれず、周囲の人間に松村さんの話をした。複数人から「『パーフェクトワールド』の影響?」と聞かれたが、困ったことに自分はパフェ出ではない。何も知らずに初回だけ見てあっさり離脱したドラマを5話から急に血眼で追い始めたぐらいなので、きっかけはあくまでもYouTubeだと思う。しかし陥落の決め手が何だったのか、未だにはっきりと認識できていない。気付いたら落ちていた、としか言えない。つい3カ月前まで顔と名前もあやふやだったのに。怖すぎる。

 

ほんのわずかな期間とはいえ松村さんを血眼で追ってみてなんとなく理解したことのひとつに《愛情表現の下手っぴさ》が挙げられる。もう見事なまでの天邪鬼、ツンデレ。雑誌で「メンバーと旅行に行くなら誰とどこに?」と聞かれれば「誰ともどこにも行きたくない」なんて答えちゃうくせに、YouTubeで旅行してるときの彼はどう見てもはしゃいでるし、夜も最後まで寝ない。初めこそ距離を置いていたというが、今ではSixTONESと過ごすのが楽しくなっちゃってるのを他のメンバーから暴露される始末*9。バラされた本人は照れて赤面するわけでも、そんなことねーよと悪態をつくわけでもなく静かにスン…とすましている。かわいい。全力で拍手を送りたい。

手放しにかわいいかわいいと沸けるならそれでよかったのだが、実際は葛藤しっぱなしの2カ月だった。今や音楽特番のトリを務める日もあるぐらい大きくなった関ジャニに何年も甘やかされてきた自分が、今さら若者を推す覚悟などできるのか。自軍はCrystalも披露しないままふわっと夏を迎えそうだというのに*10、今ここで若者にうつつを抜かしたことをいつか悔やまないと言い切れるのか。ぐるぐると考え続けるうちに、一体誰のために何を迷っているのかよくわからなくなった。はじめてジャニーズに出会ったときから、幸せはいつもアイドルの応援と共にあった。その幸せのあり方を、目に見えない何かに操作されてしまう事態は避けたい。今までそうしてきたように、自軍と自担の未来を正面から受け入れ、時に受け流しつつ楽しめばいいだけのことだった。関ジャニのおっちゃんたちは強いから自分もつい覚悟のようなものを背負いたくなるけど、本来その必要はどこにもない。そう吹っ切れた瞬間、心の中に「推し」という新たな存在を置くことにやっと前向きになれた気がする(長年“担当”文化を受け入れてきた自分が今になって“推し”という言葉を使うのはなんか不思議だが、担当は安田さんなのでここではあえてそう呼んでみることにした。使う予定は今のところあんまりない)。

 

以上のような葛藤を今日までモダモダ抱え続けてきた結果、この記事も6月半ばから書いては消し、消しては書きをずっと繰り返すはめになってしまった。松村さんも歌っているように、ほんと何が起こるかわからない。そういう自戒も込めて時系列形式でこの葛藤を記録するなども一通り試みた…が、陥落の決め手がわからない時点で困難を極め、気持ちの整理にもずいぶん時間がかかってしまった。気付けばもう7月も終わる。我が軍の十五祭もいよいよ折り返し地点を越えた。遅筆もいいとこだけど、今度のブログでは十五祭についてじっくり振り返ってみようと思います。無理やりおわり。

*1:笑顔と骨格にものすごい田中を感じる

*2:関ジャニ∞のDVD『47』に出てた

*3:すんごい大きくなってて驚いた

*4:子犬とJr.の成長は早い

*5:スクール革命に出てるのを見た

*6:事務所内でもかなり背の高い集団だそうです

*7:07:07~

*8:10:05~

*9:上の入浴動画を見てね

*10:結局ちゃんと披露できたので本当によかったと思う

エイト担、すのちゅーぶにハマるの巻

こんにちは。タイトルのとおりです。事前にしっかり保険をかけておきますと、本記事はデビュー組のファンがJrを偉そうに評価するだとかそんな意味や目的は一切なく、初めて出会ったコンテンツの楽しさを語り、長年のぼんやりとしたイメージがいかに無意味だったかを再確認し、終始キャッキャするだけの無邪気な記事です。だめだこいつ…と思ったらそっ閉じ推奨。なお執筆にあたっては熱を帯びすぎたせいで気付けば6000字を超えてしまいましたので、お手柔らかによろしくお願いいたします。保険おわり。

それまでの印象と事前知識

これまで2度の担降りを経て今に至るなかで「こっちの系統の子たちにはハマんなさそう」とひそかに思うグループがいくつかあった。ほとんどはビジュアルや雰囲気、得意とするパフォーマンスの方向性がたまたま己の趣味と合わない(ような気がする)パターンなのだが、実はSnow Manもそんなグループのひとつだった。

うち数名の顔は、彼らが中学生ぐらいのころには認識していたと思う。当然Snow Manのスの字も存在しない時代だけど「(なんとなく)あのへんの子たち」はアイドル誌の片側1ページで、いつもぎゅっと身を寄せ合うようにして収まっていた記憶がある。まだ中学生ということもあって身体の線も細く、どちらかというと塩顔の面々。当時は年上のアイドルに夢中だったのでほとんど興味の範疇外だった。彼らが大きく育ってからも実際何をしているのかは全く知らず、ぼんやり「深夜ドラマに出てる」程度の認識。関ジャニ∞のライブはつい最近まで外部のダンサーさんがバックにつくことが多かったし、関西の子たちはともかく東京のJr.との間に密な交流があるなんて話もあまり聞いたことがないので、結果「生息地が違う」感覚は今年に入るまで変わらなかった。

またこれはSnow Manだけに言えることではないが、全員の顔と名前を覚えたのも割とつい最近の話である。1~2年ぐらい前の自分に「SixTONESSnow Manのメンバーを正しく分類し、全員の名前を答えなさい」という問題を出しても、きっと半分ぐらいしか正解できなかったと思う。東京の他のJr.については未だにふわっとしている。

 

初めて視界に飛び込んできた瞬間

3月に放映されたフジテレビ系の連続ドキュメンタリー『Ride On Time』で、Snow Manが奮闘する姿を見た。滝沢秀明さんからバトンを託された『滝沢歌舞伎ZERO』、先輩の名を冠した作品に今度は彼らが主役として臨むのだという。そんな彼らのパフォーマンスや舞台裏の素顔を覗くのは、テレビ越しであっても初めてのことだった。4週にわたって放送を追ううちに、それまでどこか自分とは関係ない存在だったSnow Manのことを、なんとなく「味方」のような気持ちで捉えられるようになった。

それまでは塩顔というか平たい顔族だと思っていたが*1、くしゃっと笑う表情に愛嬌があったり、女形を演じる横顔が恐ろしく妖艶であったりと、それまでの印象を覆すような数々の発見もあった。隈取りとよばれる歌舞伎ならではの化粧が施されることで、整った造形がいっそう引き立つことにも驚いたし、アクロバティックなダンス、腹筋太鼓というヤバすぎる演目*2へ熱心に取り組む姿も印象的だった。関西から新たに加わった向井康二さんの自主練にオリジナルメンバーが寄り添ったり、後輩Jr.をとことん指導する場面なども新鮮で、見ているうちに「この人たちの普段の表情はどんな感じだろう?」と思うまでになっていた。

 

そうだ、YouTubeを見よう

久しぶりに少クラでも見てみようか…と考え始めたとき、YouTubeに公式の「ジャニーズJr.チャンネル」があるのを思い出した。開設当初に各ユニットの動画をそれぞれ一本ずつ覗いただけだったが、あれから一年経ち、動画本数は知らぬ間にかなり充実していた。若年層向けのコンテンツばっかりかと思いきやそんなこともなく*3、どのグループも幅広い年代が楽しめるようになっている。すでに長年のキャリアをもつSnow Manは各人のキャラが安定しておりトークの回しも達者だ。見ていて変にソワソワしちゃう場面もなく、かといって小慣れすぎた感じもせず、いい意味で完成された雰囲気が初心者にはありがたかった。

そして何より特筆すべきは視聴の手軽さ。自宅でHDDを立ち上げて30分以上の録画番組をさあ見るぞ〜というのは意外と億劫で、特にビギナーにはハードルが高いものだが、ジャニーズJr.のYouTubeは5〜15分程度のものがほとんど。空き時間にいつでも見れるし、テレビ的なお約束とは違った展開やテーマの自由さがやたらクセになる。調子に乗って次も次もと見ているうちにすっかり虜になってしまうという恐ろしい流れができあがっている。知らず知らずのうちに自分は民放バラエティに毒され、疲れていたのかもしれない。何の気負いもなく見て笑える規模感・空気感がとにかく心地よかった。小さな会議室でワイワイ盛り上がる光景はさながら『関パニ』のようだし、みんなでドライブや小旅行を楽しむ様子はアルバム特典映像を彷彿とさせるものがある。ふと我が軍の行方に思いを馳せ、遠い目になるなどもしたのは内緒だ。

 

個人的お気に入り回

1. 寝たら見られない初日の出ロケ(全3回)

2018→2019カウコン終了後そのまま寝ずに初日の出ロケへ向かう一行。例年クソな隠し撮りでしか見られないジャニーズの初詣姿を公式に供給してくださるありがてぇ動画である*4。車中では人狼ゲームをしたり今年の抱負を絵にしたりとワイワイ楽しげ。各グループに1人以上は画伯がいるのってジャニーズあるあるなの? ありがてぇ入浴シーンもありますので後編まで見てね…。

 

2. 今夜のオカズ 宮舘を添えて

グループ随一のイケボを誇る宮舘涼太さんのお料理回。立ち振る舞いからにじみ出るなんともいえない品の良さ、時たま放つ一言にはなぜかみんなが耳を傾ける不思議な存在感…!*5 ポンコツアシスタントの佐久間大介さんも大変ダメでかわいい。フランベの際に最もブチ上がってる子(渡辺翔太さん)と宮舘さんは幼稚園の頃からの幼馴染だと知ってしまった俺は…俺は……。

 

3. 岩本照さんがお化け屋敷に入る回

上の2つを見ていただけるとわかるんですけど、一人だけ随分デカい子がいるじゃないですか。顔も雰囲気もだいぶイカツめっていうかキルアんちの番犬っていうか、正直ジャニーズらしからぬ雰囲気だなと思っちゃうんですけど、ちょっとこちらの動画を見てください。完全にかわいい幼女ですね。本当にありがとうございました。*6

 

4. パルクールに挑戦

割と難しいことやってるはずなのに、当人たちの飲み込みが早すぎて簡単そうに見えてしまう。どうもこの人たちは「なかなかうまくできず苦戦!」のくだりが極端に少ない気がする。関ジャニ∞に「へんてこなコスプレをいちいち拒否する」くだりが無いのと似てるな。ちょっと違うね。

地上波だと尺が余りまくってディレクターがソワソワしそうってかお蔵入りにさえなりかねないのでは…と若干心配にもなるのだが(?)ここはYouTubeなのでそれもOK。ていうか阿部亮平さんって勉強メチャクチャできるのに顔もスタイルも良くてアクロバットも難なくこなせちゃうとか神様のトッピング贔屓がエグすぎない? 弱点ないんか?

 

5. ふっかちゃんに会いに行く回(全3回)

深澤辰哉さんが「ふっかちゃん」と対面するため、みんなで埼玉県深谷市へ遊びに行く回*7。なんと寝坊をかましてロケに大遅刻する子(佐久間大介さん)がいるのだが、他のメンバーたちの意向によりその一部始終をバッチリ動画に残してみせるという、若手ジャニーズは普通やらなさそうな思い切りの良さに衝撃を受けた。こんなのTEAM NACSの番組でしか見たことなかったよ…。

なお主役である深澤さんは撮影スタッフをさりげなく気遣う優しさがロケの随所随所に見られ、できる子や〜!モテる子や〜!と密かに感激。ROTのときも思ったけど本当にいい子…どうか幸せに…絶対報われてほしい…。

 

そしてSnow Manは今年から新メンバーが加わり、6人→9人体制になった。人事采配そのものについて外野から何かコメントするのは控えるが、メンバーが増えてからの動画もそれまでと変わらず見ごたえがある。渡辺翔太さんがイジられたり阿部亮平さんが優しいお兄ちゃんの顔をしていたり、全体的にほほえましくて勝手にニコニコしちゃう場面が増えた。わたしはあえて6人の一番古い回から見始めたので、新メンバーが既存のグループにもたらす効果がなんとなく肌で感じられたのがおもしろかった。ラウールさんが不在だけど、天ぷら回(前後編)が特に好きです。これに限らずSnow Manはお互いのいじり方が温かくてやさしい。ちょいちょい真面目さがバレててかわいい。

とか言ってるうちに3人の転校生を迎えた『阿部ちゃん先生』の最新作も更新された。このシリーズはメンバーがとてもイキイキとして楽しそうなので大好きだ。

たった15分の動画でも毎週更新される喜びは大きい。気付けば水曜20時が来るのをまだかまだかと待ちわびている自分がいる。YouTube側さんには感謝しか無い。しかもなにやら最近はISLAND TVというサイトで短めの動画がぽこぽこアップされるようになった。知らないうちに今のJr.はすごいことになっている。自分が知っていた頃と比べると、出会い方も楽しみ方もかなり多様化した感じがある。デジタル時代に放たれたジャニーズたちはこれからどうなるのだろうか?「CDデビュー=一生安泰」とは言い切れない時代だからこそ、新しい世代が新しい価値観を創り、事務所を引っ張り上げてくれることを願ってやまない。

 

気付けば3回観ていた『映画 少年たち』

あの映画はどうやらヤバいらしい。混迷を極めた理解不能な感想の数々は、エイト担しかいないはずのタイムラインにも公開直後から次々と押し寄せてきた*8。まずジャニーズの映画としてではなく「ヤバい映画」として興味をくすぐってきた。

すのちゅーぶもまだ2~3本見たかなぐらいの時期、冷やかしのつもりで鑑賞。上映開始2分ほどで(これは完全にヤバいやつだ)と理解した。今まで王道的なジャニーズ作品にあまり触れてこなかったジャニオタなので、あまりのカルチャーショックからスペースキャット顔にならざるを得なかった。

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なんだろうな、各グループがいつもカッコいいキメキメの曲で魅せてくるなか関ジャニだけは飛天の床を全力で這いつくばってたりするので、そういう意味の「ヤバさ」には慣れていたのだが、ヒロムのヒロムによるヒロムのための圧倒的トンチキについて、わたしは知っているつもりで何も知らなかった。ここにきて脳天を撃ち抜かれたような思いすらした。設定にツッコミどころが多すぎるとかストーリーが以下略とか、そんな些末なポイントにとらわれていてはこの映画の本質は見えるはずもない。

次こそは、次こそは、何かが解るかもしれない!…と気付けば2週間で3回も観に行ってしまった*9。しかし理解できたことは未だ一つしかない。ただただ演者の顔が良く、演者の顔が良いことしか解らない。なぜか何度観ても観ても追求し足りない気持ちになる。上映が終わった次の瞬間からまた観たくなっている。円盤化が決まったらすぐに買ってしまうだろう。

 

パフォーマンスを見る勇気は、まだない

関ジャニ∞にハマる人の多くは音楽番組でのパフォーマンスなどから興味を持ち、次にバラエティを見て…というルートで陥落している。逆に『関ジャニ∞クロニクル』を片っ端から見て笑ったあとDVDのライブパフォーマンスを見て…といったパターンもよく見かける。つまり「わちゃわちゃ」と「各人の個性」と「パフォーマンスの良さ」の三拍子にうっかり気付いてしまうと常人は後戻りできなくなるらしい。

古今東西あらゆる沼に親指立てながら沈んでいったオタクをさんざん知る身としては、最後の砦であるパフォーマンスを急いで味わってしまうのは恐ろしく、そしてもったいなさすぎて、実はまだ1本しか見られずにいる。渋谷すばるさんの言葉を借りるなら「俺が俺じゃなくなってしまいそう」だ。そのくせこんなブログを書くなんてシャリだけ食って寿司のすべてを分かったつもりになるのと同義。強火寿司担(?)から石を投げられても仕方ない行為だが、うるせーッ!こっちにも心の準備ってもんがあるんだよ!

えっ、だってこれとか“良い”じゃん? 「ジャニーズJr.=パネェくらいKAT-TUN最強卍」な14~15年前の認識でストップしていた者がいきなりこうキャッキャ沸くのも気が引けるけれども*10、楽曲があまりジャニーズ的でなく、どちらかというと今にもランニングマンを始めそうだし、アジアのアイドルっぽい雰囲気もほんのり漂っている。終始オラオラめの子もいれば事務所特有の品の良さとか清潔感を担う子もおり、それなのに違和感なく1つのグループ内で同居に成功しているのだ。ヤンキーと優等生とオタクとリア充が同じクラスでなぜかうまくやってる的な、言葉にできない尊みの宝庫。こんなのハマらないわけないんだからもう少し時間をかけて楽しませてほしい。

 

大人になってからジャニーズにハマった人は「まさか自分がハマるとは思ってなかった…」となぜか口をそろえて言う。わたしの場合ジャニーズを初めて好きになったのは小中学生のころだったので、そこには意外性もなにもなかった。その前は何が好きだったのかも今となってはよく思い出せない。なので大人になり、周りのオタクたちが「自分でも知らなかった自分」を発見しながらジャニーズにずぶずぶハマっていく様子を割とおもしろく眺めていたほうなのだけど、今、それと似た感覚をジャニーズで初めて味わっている。好きになる予定のなかった人たちを急に好きになってしまった己への驚き。家にいながら一度も開けたことのない扉を見つけて、ちょっと開けてみたら思いもよらぬところへつながってた感じ。実際そんなことあるわけないので、不思議な夢を見てる気がしてずっと戸惑ったままだ。一過的なマイブームとして終わるのか、それとも本格的に「幸せにしたい」と思うに至るのか、これからもしばらく発見と戸惑いの日々は続きそうだ。

*1:すみませんでした! 石を投げるのはやめてください!

*2:タッキーの引退特番を見るまでそれすら全然知らなかった

*3:タピオカの飲み比べとかしてそうなイメージで勝手に怖がってた(?)

*4:川崎大師ではないけどね

*5:エイトと出会ったらイジられそうな予感

*6:趣味は御朱印集め、好きなものはシルバニアファミリーとチョコレートだそうです。本当にありがとうございました。

*7:このほかに渡辺翔太さんがシナモロールに会いに行く回もあり、すのちゅーぶはいちいち和める

*8:うちの横山さんが出てたから、というのもある

*9:自担の出ていた『スキャナー』でさえ2回しか観なかったのに…

*10:本当にそれ以降のJr.事情をほぼ知らなかった

行列のできるアイドル 安田章大さんのことを知ってほしい

人気番組のひしめく日曜21時に「行列のできる法律相談所」を視聴していたあなたはとても運がいい。あのマツコ・デラックスが絶賛していた関ジャニ∞安田章大について、少しでも気にかけてくれたのだろうか。そしてツイッターで検索でもしてくれたのだろうか。ありがとうございます。両親でもマネージャーでもない、ただのしがないキモオタクにいきなり礼を言われても困るだろうけど、安田さんを気にしてもらえたことが本当に本当にうれしいのです。ありがとうございます。ありがとうございます。
ひょっとしたら安田さんのファンしかこれを読まないかもしれない。でも放送を遅れて見た誰かにそのうち届けばいいなと思う。今日からすぐファンになれだとかそんな怖いことは言いたくない。なんとなく読んでもらって、次に見かけたときはなんとなく安田という人を思い出して、そっと推してくれたらうれしい。そのためにも本記事では、短時間で伝えきれなかった安田章大の魅力と才能について、オタク特有の早口で語っていこうと思う。途中で唾とか飛んだらごめんね。ティッシュはそこにあるから。

 

取り急ぎ、まずはトイレでの《癖》について。これはもう変わり者としか表現しようがなく、かばう言葉とかは特に思いつかない。彼はガチで鍵をかけない人だ。全国区の人気番組でフィーチャーされる千載一遇の機会、なぜよりによってこのネタなのか……というもどかしさと、そんなところが安田さんらしいなという微笑ましさの板挟み。しかし今まで彼の生態そのものがほとんど知られていなかったので、とりあえず「ニコニコ笑ってるけど変なやつ」と認識してもらえたなら、正直わたしはそれだけでもうれしい。彼の不思議な生態をもっと知りたくなった場合は『櫻井・有吉アブナイ夜会*1』や『メレンゲの気持ち*2』の安田さん登場回を見ていただくのがおすすめだ。

ちなみに、安田さんも相当な変人だが、関ジャニ∞もたいがい変人の集まりである。トイレで大をしているメンバーに「うんこ見せて!」と声をかける錦戸亮さん、それに対し「ええで!」と快諾する村上信五さん*3などを擁するグループなので、安田さんものびのびとやれている。このような逸話は「関ジャニ∞ エピソード」とかでググっていただければ無限に出てくるので、本記事では割愛する。

 

そして登場時のビジュアルについて。治安の悪い色つきメガネをかけた治安の悪いモヒカンパーマ姿はどうみても一般ウケしにくいし、世間のイメージする「ジャニーズ的」なルックスとは程遠いかもしれない。せっかく出演したのにとんでもないチンピラだと思われてはかなわないので、念のため釈明させていただきたい。
今年の7月にも報道があったとおり、ああ見えて安田さんは2017年春に脳の腫瘍を摘出したばかりである。その後遺症なのかどうか定かではないが、強い光に対して目が弱くなってしまった(本人談)。そうした背景から、最近は目の保護のために色つきメガネをかけて活動することが多い。見た目はチンピラだけど決して危ない人とか怖い人ではないので警戒しないでほしい。放送を見ていただいてのとおり物腰は非常に柔らかく、メガネの奥に隠れた瞳はキラキラとして表情豊か。彼はもちろん他の関ジャニ∞のメンバーも普段からよく笑うので、年々深まる目尻の笑い皺がかわいらしい。

あの強烈なモヒカンの意図は明らかにされていない。しかしあんなふうに手術痕*4を晒すことは、誰にでも真似できるものではない。痛々しい様子でかわいそがられようとするわけでも、自ら病気の件をほじくり返すでもなく、のほほんと幸せそうに笑っている。わたしはあの傷跡を見るたび、彼は生き延びたんだなぁとその強さを感慨深く思う。
まあ、今はあんな感じだけど安田さんの髪型は大胆かつ頻繁に変わりやすい。髪色もコロコロ変わるし、実際昨年の今頃は#0000FFみたいな青色だった。今のモヒカンスタイルもそう遠くないうちに終わるはずなので、髪型だけで彼を覚えるのはあまりおすすめできない。普段から彼を追っていないと、髪型が変わった途端いきなり識別が難しくなるからだ。基本的には上述のメガネ姿を目印に探していただくか、またはメンバー内で一番小柄なのをヒントにしてもらえると分かりやすい。関ジャニ∞だけで演奏するときはいつも錦戸さんの右側でギターを弾いているのが彼である。

 

さて、マツコさんが絶賛していた彼の歌唱力についてもここで触れておきたい。あまり知られていないけれど安田さんは昔から上手に歌える人だ。いつもはメインボーカルの渋谷すばるさんや錦戸さんのコーラスとしての活躍が多いが、実は安田さんもメインで十分に戦える実力がある。早口オタクとしては昨年出たシングル『応答セヨ』の通常盤収録曲・Street Bluesをぜひ聴いていただきたいところ……とはいえ、いきなり円盤を買うのはハードルが高い。そこで、テレビ朝日関ジャム 完全燃SHOW*5』で披露されたセッションの中から、安田さんの歌唱力が特に際立っているものをわたしの独断で選出してみる。なんとかこれを見ていただいて、もしハマったらぜひ円盤にも手を伸ばしてみてほしい。

1. Sailing my life 2018年10月7日放送
2. ハピネス/AI 2018年4月22日放送
3. 奏/スキマスイッチ 2017年2月19日放送
4. 冬がはじまるよ/槇原敬之 2016年12月4日放送
5. さくら(独唱)/森山直太朗 2016年3月27日放送

上から新しい順に並べてみた。2017年夏以前とそれ以降で比べると、安田さんの歌唱力・表現力はぐんと向上している(と偉そうにも個人的にはそう思う)。放送内でも触れられていた昨年の舞台『俺節*6』の主演をつとめてからは、歌詞の世界観をより丁寧・正確に表現するスタイルに変化した印象だ。

特に『Sailing my life』はハモり職人としての高い経験値が生かされており、声質の異なる錦戸さんとの相性がぴったり*7。かつて渋谷さんの主旋律に合わせるために磨いたビブラートも、ソロパートで心地よく響いている。次に『ハピネス』は、Goose Houseやゴスペルチームなど大勢のコーラス隊を従えてのメインボーカル回。堂々とした声の伸びが印象的で、多幸感あふれる圧巻のパフォーマンスだが、安田さん本人は後に「自身が課題としている所まで達せていない」と分析していた。オタクのわたしは手放しで感動してしまったのに、本人の課題意識はそんな低い次元にないことが伺える1曲。
冬がはじまるよ』『さくら(独唱)』は、それぞれ本家の声の特徴を丁寧にリスペクトした秀逸なセッション。その他にもモーニング娘。さんとのフォーメーションダンスが見所の『What is LOVE?』や、安田さんが作詞作曲をつとめた『JAM LADY』と『Black of night』もぜひ時間があれば見ていただきたい。

 

そう、安田さんはただ歌えるだけでなく曲を生み出せるアイドルなのだ。グループ内コンポーザーとしてはもう15年近いキャリアを持っており、名曲から迷曲まで、制作楽曲数はメンバーの中でも最多。最近は年1〜2曲ぐらいのペースでアルバムやシングルに収録されている。メンバーとの共作も多く、最新シングル『ここに』カップリング・All you need is laughは錦戸さんとのコラボによって誕生した。ちなみについ先日は、関ジャニ∞の後輩にあたる関西ジャニーズJr.にも楽曲を提供したばかりだ*8

安田さんの作る曲がどんな感じだか知りたくなったら、まずは手始めにアルバム『ジャム』の通常盤*9を押さえておくのがよい。ジャムには安田さん制作曲が2つ、錦戸さん・渋谷さんの制作曲がそれぞれ1つずつ収録されているので、メンバーの世界観との聴き比べも楽しめる。それ以外の楽曲は『関ジャム』常連の豪華アーティストたちによる提供楽曲なので、関ジャニ∞に詳しくない方でも持て余さず隅々まで堪能できると思う。ここまでがっつりダイマをしておいて今さら言うのも辛いけど、不便なことにジャニーズはiTunesApple musicなどでの楽曲配信に対応していない。したがって聴きたいときは最寄りのTSUTAYAでレンタルするか、円盤を購入していただくしかない。もし身近に関ジャニ∞のオタクがいれば声をかけるのも手だ。きっと勝手におすすめをアレコレ見繕ってくれると思うので…。

 

わたしが思う安田さんの隠された魅力と才能について、ここまで一気に語ってきたが、いったい誰がついてきてくれたんだろう…。来年でデビュー15年目をむかえる関ジャニ∞は、紆余曲折を経ながらも、芸能界ではまあまあのポジションを獲得しつつある。その一方で、安田さんが単体で注目される機会は意外とほとんど無かった。関ジャムのおかげで認知度はじわっと上がってきたけど今も「あと一人誰だっけ?」とか割としょっちゅう言われるし、悲しいかなそういうのも全然慣れっこだったりする。番組サイドが何かと村上さんを引き合いに出して貶めるのは解せなかったけど、安田さん自体あんまり前に出ていく性格じゃないことは事実で、さっきも気ぃつかって「ケーシーさんがよかったですよね?」とか言っちゃったりする。安田さんってそういうとこあるんですよ。動物が好きでアートが好きで歌がうまくてお芝居も命がけでがんばってる、そんな彼の良さが早く世間に伝わってほしくて、でも本当の良さはファンだけが知ってればいいよね…とか思ったりして。わたしなんか「安田担5億人増えた!!!」とかすぐ言っちゃうけど、実際あの放送をきっかけにファン増えちゃったりしたら普通にうろたえる自信がある。

それでも、世界一の自担があんなふうに才能を認められて注目をあびるのは、自分のことのようにくすぐったくて、心の底からうれしい。いいかげん夜も遅いのに浮き足立ってしまう。そろそろ感極まって収拾がつかなくなってきたので筆を置くけど、関ジャニ∞安田章大さんはすごい人なので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

*1:2015年2月26日放送

*2:2017年3月18日放送

*3:断じて“フリ”ではない

*4:両サイドの刈り上げ部分にあるオシャレっぽいライン

*5:毎週日曜23:10〜

*6:土田世紀原作。劇中で演歌など十数曲を披露するシーンがある

*7:2人は同学年なのでファンからは双子として扱われている。通称ヤンマー

*8:安田さん作曲、大倉忠義さん作詞『My Dreams』

*9:映像で見たい場合はライブDVD『ジャム』がおすすめ

GR8EST 8/24を観てきた(ネタバレ満載)

日没を待たずに空の色は淀み、西に近づくにつれて新幹線は徐行運転をくりかえしはじめた。本来の“2日目”に向けて新大阪行き《ひかり》に揺られながら、このあまりの不運続きに「こんなことある?」と小さく声に出してしまった。それでなくとも今回のツアーといったら諸事情にも諸事情が重なっているというのに、札幌の濃霧、名古屋の猛暑ときて今度は大阪の台風直撃だ。キングボンビーでも取り憑いたのだろうか。そのくせ大阪に着いてみるとまだちっとも雨は降っておらず、やり場のない怒りがムカムカとこみ上げた。

前説芸人みたいな名前の台風が過ぎ去った8月24日(金)、大阪公演2日目。公共交通機関の運休との兼ね合いにより前日公演は中止が発表され、この日が実質の大阪1日目となった。本来の1日目に入る予定だった方をタイムラインで何人も見かけたが、正直に打ち明けると、部外者のわたしがリプで投げかけるような言葉がなかなか思い浮かばなかった。これが自分自身なら何を言われても間違いなく(明日入れる人間に何を言われてもさあ…)とやさぐれてしまう。それでもぐしゃぐしゃとまとまらない気持ちのままあえて書くが、全員そう遠くないうちに絶対にいい思いをしてほしいと願うほかにない。*1

 

そういう複雑な思いを抱えながら、GR8ESTの個人的初日は幕を開けた。ここからはセトリに沿って現場で感じたことを述べていこうと思う。タイトルのとおり思いっきりネタバレしていますので、以下よしなに自衛してください。

 

 

*1:と言ってるうちに振替公演が決定した。エイトもスタッフも仕事が早い…! 一人でも多くの方が参加できますように!

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私のスーパースター

自担に関する「何らかの報せ」が飛び込んできたのは、7月2日の20時を少し過ぎたころ。わたしはちょうどターミナル駅のホームに立っていた。

ファンクラブメール*1が届くより先にTwitterのタイムラインがにわかにざわつき、一体何のことかもわからないまま慌ててファンクラブページを開く。4月のあの日と同じような想像が一瞬だけ頭をよぎり、しかしあの時よりは比較的落ち着きのあるタイムラインの空気だけを心の頼りに、動画の再生ボタンを震える手で押した。

少し緊張ぎみに、いつものそわそわした表情で前列の真ん中に腰かけている安田章大さん。わたしの大好きな大好きなアイドルで、人生最後の自担。そんな彼の口から飛び出したのは、ファンの予想を大きく超えた「脳の腫瘍」という衝撃的すぎるワードだった。

話すのも書くのもどちらかというと下手っぴな彼は、時々「えーっと」とか「うーん」などと言葉をつまらせながら、一瞬にして凍りついてしまったファンの心を一生懸命解きほぐすかのように、一からゆっくりと事情を説明してくれた。こんなときでさえ口下手で不器用でかわいいなぁって不覚にもほほえましく思ってしまう。黒髪のゆるっとしたパーマを冬からずっと待ち望んでいた。彼がこんなふうにこっちに向かって話しかけてくれるのだって、思えばずいぶん久しぶりのことだった。

 

安田さんに「やさしい」という言葉を使うのには少しためらうことがある。でもわたしのボキャブラリーではそれ以上にふさわしい表現が見つからないので、仕方なしに時々「やさしい」に頼ってきたんだけど、今夜はぴったりの言葉をやっと見つけたような気がした。シンプルに「強い」。安田さんは強い。ほわんとしていて柔らかで、強くて美しいアイドルだと思う。強いから周りを心配させたがらないし、隠しておきたいことは完璧に隠し通してくれる。たまたまタイミング的に隠しきれなかった今回に限らず、いつだってそうだ。感情や体調をパフォーマンスに一切影響させない。1年以上もリアルに傷跡隠して微笑んでいただなんて誰が予見できただろう。嘘を言わない安田さんの強さが誇らしいし、本当のことを言ってくれなかった安田さんの強さがちょっとだけ憎い。しょせんオタクごときに何ができるわけでもないのにねえ。

今回の公表はそんな彼の意思に基づくものなので、過去の番組欠席や彼を含むメンバーの言動を深読みしたり、今回 彼が発した言葉と結びつけたりすることは、おそらく「消耗する」以上の効果はないだろうと思う。そんな大病をしたのにあの舞台を…!と考えることも個人的にはできるだけ避けていきたい。人にそう思わせないためにあえて黙っていたのであれば、完結した作品に特別な意味を後付けすることはしたくない。今からそれをし始めると、何も知らずのんきに楽しんでいた自分を許せず、作品を純粋に思い返せなくなりそうで、それもまた嫌なのだ。

 

文字通り命をかけて、わたしたちのためにステージに立つ自担に向かって「無理しないで」とはなかなか言いにくいものがある。でもあえて言う。無理すな、無理すなよ。

だってあなたはアイドル以前に一人の人間だ。気が向いたときには海にもぐってほしいし、好みの調合でカレーを煮込んだりしてほしい。犬と遊んだり金魚を眺めたり、たばこを吸ってお酒も飲んで、嫁や子どもがほしいならぜひ作ってほしい。「アイドルでいること」と「人間らしく生きること」を秤にかけるときがきたら迷わず後者を選んでほしい。すばるくんのことがあった今だからわかるけど、本当はこんなの強がりだしただの机上の空論だ。でもしょうがないじゃん。無理して元気に生きられなくなるよりは無理しないほうがずっといい。だから無理すなよ!って何度でも言いたい。

 

ねえ安田くん、黙っておきたいことはこれからも喋らなくていいし、喋りたくなったら喋ってくれればそれでいいよ。こっちもなるべく鈍感でいられるよう努めるから。今回だってこんなふうに弱ったところ見せるのが不本意だからああして何度も何度も謝ったんだろうけど、ほんとは謝る必要だってこれっぽっちもないんだよ。安田くんのこと弱いだとか情けないだとか1mmも思ってない。誇りだよ。聞いたときはもちろんメチャクチャにつらかったけど、それと同じぐらい安田担でよかったなって思ったよ。ねえ、安田くんという天才アイドルを見つけた自分マジ見る目ありすぎでは? ハァ~~~ 安田くん好きだよ~~~!

今はさすがにつらいけど、なんとか大丈夫だし、ずっと大好きでいるからゆっくり治してね。ちょっとぐらいレギュラー番組休んだからって置いてけぼりにしないよ。ずっと安田くんのこと大好きでいるよ。あとこんなときにまで「喋りすぎたかな?」なんて心配しないでもらっていいですか。あなたの言葉からでしか受け止められないことって結構たくさんあるんだよ。だから、重い口を開いてくれてありがとうね。どうかお大事に。

最後に、こんなときにこそメンバーみんなが一緒にいてくれるから、わたしは関ジャニ∞がどうしようもなく好きなんだなぁと思いました。すばるくんは元気かなあ。

*1:結局1時間以上も遅れて届いた

Sexy ZoneのライブDVD「STAGE」を見た話

すべてのはじまりはこちらのツイートでした。

電車の中でメイク動画を見ながら(ゆうこすってケンティーに似てるな…)などと思ったことがきっかけで上のようなつぶやきをしました。軽率かよ。せめてケンティーを見ながら言えよって話ですが、しかしそんなわたしのタイムラインにもすでに大勢の有識者がおり、

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ものの数時間で届いた数々のリプ。示し合わせたかのように*1沼の底から手招きをしてくる者たち。なんだ特殊訓練でも受けてるのか? 恐ろしいことですが偶然にも時を同じくして同僚ジャニオタや学生時代の知人からも熱いダイマを受け、図らずも「時は満ちた」という状態まで持っていかれました。とはいえこの時点ではまだ関ジャニ∞のツアー当落を控えており、ゲン担ぎの意味も込めて他グループのグッズ購入は控えたのですが、無事に希望の公演がとれたため満を持して週末にライブDVD『STAGE』を購入しました。ヨッシャ買うぞ~!という気合いが冷めないうちに届き、後悔する暇もなく映像にありつけたので、プライム会員でよかったな…と改めて実感した次第。以下、DVDを見ての感想です。

 

※ 知識のない他グループ担による無邪気な感想です! エイトさんと比較してどっちがどうだとか言うつもりは一切ありません。万が一ご気分を害された方は申し訳ありませんが、ウィンドウをそっ閉じのほどよろしくお願いいたします!

 

1. こいつら全力だ

ジャニーズのコンサートは2時間半~3時間に及ぶ長丁場。にもかかわらずSexy Zoneは序盤から踊る踊る、魅せる魅せる。体力温存という概念はないのか?という勢いで来る。パフォーマンス全体のそろそろ4~5割ほどを楽器演奏で占めつつある関ジャニおじさんたちにすっかり慣れていたので、そっかジャニーズって基本踊るものなのか…と当たり前の事実にしみじみ驚かされるなどしました。そりゃそうだ…まだ20代前半だもんな…。

彼らはダンスだけでなく表情や仕草にも全力。お手振り・カメラ目線・流し目・ウィンク・ぶりっこ・決めゼリフ、もうすべてにおいて一切の照れが無い。なんなら全員やりすぎである。しかし花道をあえて設けなかったというある意味シンプルすぎる今回のステージにおいては、もはや若干こっちが引くぐらいの強気で来てくれたほうが、きっと遠くの人も置いてけぼりにならずに済むだろうなと思った。

2. 会場の多幸感が異常

もしもこの世に神様がいて、理想のアイドルグループを作り上げるとしたらきっとそれはSexy Zoneになるのかもしれない。そんなことを思いながら序盤の「High!! High!! People」という曲を見ていた。彼らもまた距離感がおかしい系のジャニーズであり、頼まれてもいないのに事あるごとにワチャワチャしてくる。そしてその光景を見ている会場は常に多幸感で包まれている。DISC1の再生開始から早12分、この時点で何かもう壮大な夢を見ているような気分に陥っていた。

エイトさんを見ているときのわたしは「こんなかっこいい人たちが現実に生きているんだ…」と「この人たちはこんなにも現実的で泥くさいのにアイドルなんだ…」という相反する2つの感動を抱くことが多いのだが、一方でSexy Zoneさんを見ているときのわたしは、現実など割とどうでもよくなっていることに気づく。そこにあるのはただただポップでキュートで幸せな夢の時間。ジャニーズという魔法にかけられた男の子たちがひたすらキラキラとした鱗粉をふりまいている。あんなにも綺麗な汗ははじめて見た。たぶんあれは汗というかレモンのシロップか何かだ。

3. 次世代アイドル

「私のオキテ」という曲でわたしの中に眠るおじさんが目を覚ました。スクリーン越しの生着替え、からの女装。キャンジャニちゃんより一回り若いピッチピチの肌を存分に生かしたセクシーガールズのお出ましである。おい!こんなのもできるのかよ聞いてねえぞ! 美しく伸びた10本の御御足もさることながら、その歌詞が凄まじい。

一度にたくさん言われても 頭になんか入らない
シンプルに一つだけ 愛だけを叫べよ
ブスって言ったら殺すから 目力だけは負けない
私のオキテに背いたら オカワリはあげない

強い。目眩がしてくる*2。しかしこれを歌えるだけの自信に満ちた顔面とパフォーマンスが彼らにはある。女装で出てきたことを誰一人恥ずかしがりもせず、ネタに走るわけでもない。男性のはずなのにあくまでも女性の先頭集団を爆走しているのだ。かっけぇ…!

また、SNOW(のようなもの)を取り入れたり、椅子やレーザーを効果的に使用したりと、他担としては初めての目新しい演出がてんこ盛りなのも印象的だった。やはりドームを動かすグループとはスケール感が異なるのだけれども、そこに安っぽさは1mmもない。最後の1秒まで工夫の凝らされた演出と、アイドル本人たちの徹底したサービス精神によって、ドーム級のライブにも劣らない満足感に仕上がっている。

4. メンバー個々の印象がよい

中島健人さん

抜群の顔面・スタイル・破壊力でもって数多のファンを撃ち抜いて回る恐ろしいアイドル兵器。こっちはもうとっくに白旗あげているのに全く攻撃の手をゆるめてきやしない。ソロ曲として「Hey!! Summer Honey」という曲が収録されていて、冒頭からいきなり「俺様に蜜を吸われる準備はできてるか!」とか煽ってくる。おいマジか…と思ったが中島健人さんならアリだと思っちゃうからもう手遅れである。曲中、青のペンライトの中をトロッコに乗って駆け抜けていくのだが*3、蜜を吸いに行く、と言いながらむしろ観客に好きなだけ自分を吸わせてあげているようにしか見えなかった。誰も勝てないレベルの懐の深さ、献身的なまでのアイドル性。決して泣くような場面じゃないのにちょっと泣きそうになった。
あと彼がピアノ弾けるってどうして誰も教えてくれなかったんですか? 公式が設定過多すぎて途中で何だかおもしろくなってきてしまった。

菊池風磨さん

最初は正直(歌のクセがすごいんじゃ…!)と思って見ていた菊池風磨さん。彼が過去に赤西さんの「PINKY」をカバーしたことは知っていたけど、今回のソロ曲もおそらく彼の影響を強く受けていることがなんとなく伝わった。“っぽさ”は真似すれば誰でも出せるけど、自分のパフォーマンスに落とし込んだ上でリスペクトを表現するのは難しい作業だと思うので、それを器用にできているのがすっげえ~!と思いました。
そもそも割とよく喋るタイプだということをほとんど知らなかったので(なんか斜に構えてそうなイメージを勝手に抱いていた)MCガンガン回してくのを見て驚いた。ワードセンスが鬼すぎるし「となるとダック」って何? その言葉どっから出てくんの? マリウスちゃんを尋問にかけて理路整然と自供に追い込んでいく姿が大変ドSで良かったです。あっあと濡れたら変化する髪色がメルちゃんっぽくてかわいい(?)

佐藤勝利さん

全ジャニーズの平均をとったら彼になりそうだと思うぐらい顔の完成度が恐ろしく高く隙がない。個性の塊としか思えない中島さん・菊池さんの両名とは違い、何かものすごく強い仕草とかキレッキレの動きを繰り広げていくタイプではないように見受けられたが、そのかわり神に選ばれし「正統派」の存在感で勝負している感があり、非常に痛快だった。彼以外の4人も、違う世界線に生きていればそれぞれセンターとして活躍するにふさわしいレベルの華を持っていると思うのだけど、なんせここは彼がいる世界なので彼以外にセンターはありえないだろう。なるほどこれが圧倒的センターというやつか!
そんな圧倒的センターの彼は、裏での挨拶が超絶キチッとしているのも個人的に花丸だった。タレントによくあるオザースとかヨロシャースの類じゃなくて、ちゃんと「よろしくおねがいします!」と言っている。バックで踊る子たちにも敬意をもって接しているのが伝わってきた。人を教科書に例えるとあまりいい響きには聞こえないかもしれないけど、彼はいい意味の教科書的存在。何度も「100点満点だ……」と思いました。

松島聡さん

ダンスのキレが凄い。誰よりも高く誰よりも低く、とにかく大きく動くその姿はいつかカウコンで見た「上海慕情」の安田さんを思い起こさせるものだった。毛先から指先までとにかく全身全霊で踊っている。最高である。
また、比較的身長の高いメンバーが揃うSexy Zoneにおいてやや小柄な彼は、こちらが驚くほどあざとい表情を見せてくる。“カワイイ”の何たるかを研究しつくしたと思われる佇まい、天使のスマイル。若い男性アイドルの極める“カワイイ”は、ほとんどの場合いずれ歪みが生じてしまいがちな茨の道だと思う。おそらく分かっていてもあえてその道をひた走る姿には、生き残りに必死だった10年前の安田さんをどうしても重ねてしまい、これがどうしてむせび泣かずにはいられようか…という気持ちに。何から何まで自担と重ねてしまい申し訳ない。最後に教えてほしいんですが鼻の下に指一本置くポーズは何かお決まりのアレなんでしょうか? とってもかわいかったです。

マリウス葉さん

彼はドイツ語と英語が堪能だということはなんとなく知っていたが、その能力を正しく有効に生かせる場がちゃんとあることにいたく感動した。せいぜい一昔前の少クラのように「ワッサー!!ワッサー!!」などと早口で盛り上げ、誰も聴き取れないそれを受け流しながら自担の紹介を待つ…ぐらいのイメージでいたのだけど、マリウス葉さんの場合そんなことはしない。モニターにわかりやすい字幕がついているのはもちろん、英語を解さない人間でも(なんとなくこんなことを言ってるな…)と理解できるレベルの言葉でゆっくりと語りかけてくれる。プレゼンさながらの凛とした立ち姿に心を打たれた。この人のファンでいるだけで自然と背筋が伸び、教養が深まり、聡明な人間になれるんじゃないか?と錯覚するレベルである。

 

本編を見ながら思ったのは(デビューが早いって素晴らしい…)ということでした。

早くにデビューできればできるほど当然ファンは長く楽しめるし、芸事を磨き絆を深め、トップへ駆け上がっていく猶予期間もそれだけ長くなる。“Sexy”を名乗るには早すぎる子どもばかりのグループだと思っていたのに、気づけばうっかり魅了されてしまっているし、そんな彼らがまだ20代前半、マリウス葉さんに至っては18才になったばかりで、輝きを増していくのは今まさにこれからだという事実が、もう希望としか思えませんでした。

ラストの挨拶でほとんどのメンバーが触れていた「3人+2人時代」の悔しさ*4など、逆境や理不尽を嫌というほど味わったであろう彼らにも5年という月日が経ち、それでも今まだ20代前半。若さと時間がたっぷりあってこれから軌道に乗っていくであろう彼らを見て、なんとなく取り返しのつかないような一抹の不安とうらやましさを覚えながらも、とっても楽しい週末を過ごすことができました。他にもおすすめがあったらぜひ教えてください、セクシーサンキュー!(一度は言ってみたかった)

*1:そんなことはない

*2:ググってみたら省略された歌詞がさらに過激だった

*3:彼曰く「ブルーオーシャンをかき分けるセクシーモーゼ」だそうだ。なるほどわからん

*4:こればっかりは触れるかどうか迷ったけど…